関東勢が8強占める中、茨木市立三島(大阪)がシード校を撃破 [第6回全国選抜中学校テニス大会]

「第6回全国選抜中学校テニス大会」(3月29~31日/団体戦/競技:香川県総合運動公園テニス場 屋外人工芝20面)の競技初日は、男女団体1、2回戦が行われた。

 女子団体はトップ4シードに関東4校が入る。センバツ初出場で1シードの川口市立小谷場(埼玉)は、同じく初出場の高松市立香川第一(香川)をストレートで破り、続く2回戦は近畿3~4位の浪速(大阪)を2勝1敗で退けて準々決勝に進出した。

「いつも通りの自分たちのテニスをしてくれた」と伊与田美咲監督。2回戦の浪速戦はシングルスを落とすも、関東予選を制した自慢のダブルス2本で勝利を収めた。主将の石丸愛海香は「(準々決勝以降も)1ポイント1ポイントを大切に獲って勝ちにつなげていきたい」と意気込む。

2回戦を突破して喜ぶ川口市立小谷場 写真◎BBM

 第2シードに入ったのは前回王者の小平市立小平第二(東京)。金子さら紗や内島舞子、桂あいの2年生3名を欠く中で広島市立広島(広島)と香川県立高松北(香川)を退けてベスト8入りを決めた。

 香川県立高松北戦は、D2の堤奈菜子/山下遼が遠藤杏柚/廣瀬加奈をタイブレークの接戦の末に勝利。篠田徹監督は「あのダブルスの勝利が大きかった」と目を細める。エース格の選手たちがいないものの、選手層の厚さで勝ち上がった。

大会連覇を目指す小平市立小平第二

 第3~4シードには昨年の全中で4強入りを果たした桐光学園(神奈川)と関東4位の明星(東京)が入った。明星は1回戦で沖縄尚学高附(沖縄)、2回戦で金沢市立高岡(石川)を倒してベスト8入りを果たしたが、桐光学園は初戦敗退に終わった。

 その桐光学園を破ったのが近畿2位の茨木市立三島(大阪)。2回戦は山形市立第六(山形)を2勝1敗で破り、6年連続の出場で初となるベスト8入りを決めた。

 桐光学園との一戦は「緊張せずに伸び伸びプレーできていたのがよかった」と新井祥平監督。全員が挑戦者の気持ちで臨んだことが結果に結びついた。大会前のチームの目標は「ベスト8入り」。主将の藤田清花は「ここからの戦いが大事なので(準々決勝も)しっかりと頑張りたい」と気持ちを締め直した。

 1、2回戦を終え、川口市立小谷場、小平市立小平第二、明星のトップ4シードに加え、関東5~7位の富士見丘(東京)、横浜市立富岡(神奈川)ら関東勢5校が残り、近畿から第5~8シードの雲雀丘学園(兵庫)と茨木市立三島の2校、九州から大分市立南大分(大分)が準々決勝に勝ち進んだ。

 31日(土)は香川県総合運動公園テニス場で男女団体の準々決勝、準決勝、決勝が行われる。決勝のみ8ゲームプロセットマッチ、それ以外は1セットマッチで試合開始時間は9時の予定。

(テニスマガジン◎中野恵太)

写真◎上野弘明

トップ写真は、桐光学園を破った茨木市立三島(奥)

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