「別の惑星からきたドロップショット」ティームがガストンを称える [フレンチ・オープン]

今年最後のグランドスラム「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦9月27日~10月11日/クレーコート)の本戦8日目は、男女シングルス4回戦と男女ダブルス3回戦などが行われた。
 
 フレンチ・オープン準優勝を2度経験している第3シードのドミニク・ティーム(オーストリア)はこの日、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したユーゴ・ガストン(フランス)の激しい追い上げをフルセットの末に振りきった。

 USオープン王者として今大会に臨んでいるティームは、フィリップ・シャトリエ・コートで世界ランク239位のガストンに対して6-4 6-4 5-7 3-6 6-3の激闘を何とか乗り越えた。

 3時間半におよぶこの試合を「信じられない」と評したティームは20歳のガストンについて問われると、「彼のドロップショットは別の惑星からきたものだ」と独特の表現で称えた。

「このまま続けていけば、物凄く強い選手になるはずだ。いつの日かこのスタジアムで、大きな喜びを手にするんじゃないかと思う」と彼は続けた。

フレンチ・オープン2020|トーナメント表

 もしガストンが勝っていれば、ATPランキングが導入された1973年以降にフレンチ・オープンでベスト8に残ったもっともランキングの低い選手になるところだった。その代わりに、ティームが5年連続で8強入りを決めた。

 ティームが次に迎え撃つのは、第12シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)だ。シュワルツマンは4回戦で、ロレンツォ・ソネゴ(イタリア)を6-1 6-3 6-4で下して勝ち上がった。

 そしてこの2人のどちらかが次に対戦するのは、13回目の優勝を目指す第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)と19歳のヤニク・シンネル(イタリア)の勝者となる。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はドミニク・ティーム(オーストリア/右)とユーゴ・ガストン(フランス)
PARIS, FRANCE - OCTOBER 04: Dominic Thiem of Austria (R) gives a thumbs up to Hugo Gaston of France as he walks off the court following their Men's Singles fourth round match on day eight of the 2020 French Open at Roland Garros on October 04, 2020 in Paris, France. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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