女子は愛知啓成、相生学院、白鵬女子、仁愛女子が4強入り [第40回全国選抜高校テニス大会]

「第40回全国選抜高校テニス大会」(3月20~26日/団体戦:博多の森テニス競技場、個人戦:春日公園テニスコート、博多の森テニス競技場)の競技3 日目の23日(金)、女子団体は3回戦と準々決勝が8ゲームマッチで争われ、ベスト4が決まった。

 38年連続の出場を誇る仁愛女子(福井)は準々決勝で昨年インターハイ優勝の四日市商業(三重)と対戦。シングルス2本を先取した四日市商業がベスト4入りに王手をかけるも、仁愛女子もすぐさまS3を制してタイに戻し、一進一退の攻防が続くD2対決に勝敗がかかった。

 仁愛女子のD2に出場した松田萌花と横村優希は1年生ペア。四日市商業の中西梨音/眞田珠里に対し、8-7の場面から最後は相手のリターンゲームを破ってチームをベスト4進出に導く勝利を勝ち取った。

横村優希/松田萌花(仁愛女子) 写真◎BBM

「自分たちから攻めていくしかないと思った」と松田が語れば、横村も「最後は気持ちで勝った」と笑みがこぼれる。冨田典江監督も「昨年のセンバツとインターハイで負けた相手(四日市商業)に勝てたことは大きい」と手応えを口にした。6年ぶり3度目の日本一に向け、明日の準決勝へ歩みを進める。

 その仁愛女子と対戦するのが関東2位の白鵬女子(神奈川)。3回戦は秀明八千代(千葉)に3勝2敗、準々決勝は湘南工大附(神奈川)に3勝1敗と競り勝って4強入りを決めた。今日の対戦相手はともに地区予選で勝利した相手だったが、全国の舞台でも連破してみせた。米沢そのえ監督も「(部員たちは)少しは成長できたのかな」と目を細めた。

準々決勝の湘南工大附戦で勝負を決めたS3の石川琴美 写真◎BBM

 東海1位の愛知啓成(愛知)は3回戦で広陵(広島)、準々決勝では浦和学院(埼玉)をともに3勝0敗のストレートで圧倒。鉄壁のダブルス2本に加え、S1にエースの阿部宏美やシングルス2本も安定した戦いぶりを見せた。

 愛知啓成は過去最高成績に並ぶベスト4を決めたが、シード校として準決勝に進出したのは今回が初。「その点はホッとしている」と伸居勝己監督。ただ、明日の準決勝は3セットマッチとなるだけに「選手全員が全力を出して戦ってくれれば勝機もあるはず」と選手たちに期待を寄せた。

準々決勝前の愛知啓成(手前)と浦和学院 写真◎BBM

 愛知啓成と対戦するのがディフェンディング・チャンピオンの相生学院(兵庫)。ただ、今日は準決勝で近畿対決となった京都外大西(京都)に大苦戦を強いられた。S1の伊藤さつき、S2の中島美夢を落とす展開に追い込まれたが、この日の試合からD1で起用された姫野ナル/久田真穂らダブルス2本、そして最後のS3を制して辛勝した。

 苦しみながらも連覇の可能性をつなぎ止めた相生学院。主将の姫野は「(連覇は)自分たちしかできないことだし、自信をもってやっていきたい」と意気込む。東海地区を制した愛知啓成と近畿1位の前回覇者・相生学院が準決勝を争うことになった。

V2にまた一歩近づいた相生学院(兵庫)

 大会4日目の24日(土)は博多の森テニス競技場で男女団体の準決勝、男女個人の本戦1、2回戦が行われる。団体準決勝は3セットマッチ、個人戦本戦1、2回戦は8ゲームマッチで、ともに9時30分開始予定。

(テニスマガジン/編集部◎中野恵太)

トップ写真は、準々決勝に勝利して喜びを分かち合う仁愛女子メンバー(写真◎BBM)

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