ビーナスは10代のチャレンジを寄せつけず、シャラポワの試合は途中順延 [ロジャーズ・カップ]
カナダ・モントリオールで開催されている「ロジャーズ・カップ」(WTAプレミア5/8月6~12日/賞金総額282万ドル/ハードコート) の女子シングルス1回戦で、ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)が同胞のキャロライン・ドラハイド(アメリカ)を7-5 6-1で下し、2回戦に駒を進めた。
世界14位のビーナスは、劣勢を巻き返して第1セットを取ったあと、第2セットでは19歳のドラハイドを素早く片付けた。
7度グランドスラム大会を制した元女王は、2回戦でソラナ・シルステア(ルーマニア)対モニカ・ニクレスク(ルーマニア)の同国対決の勝者と対戦する。
試合の序盤には、番狂わせが起こりそうに見えていた。ロジャーズ・カップ初出場を遂げた124位のドラハイドは、第1セットでビーナスのサービスを先にブレークし、3-1とリードを奪った。
本戦ドローに入ったふたりのティーンエイジャーのひとりだったドラハイドは、重いサービスとアグレッシブなプレースタイルをもって、すべてのポイントでビーナスに挑んだ。ドラハイドはこの試合で3本のサービスエースを記録。ビーナスの側にサービスエースはなかった。
しかし38歳のビーナスは、迅速に体勢を立て直す。彼女はブレークバックして4-3とリードを奪い返し、第1セットの行方を決するゲームでも、再度ブレークに成功した。
予選を突破して本戦入りした12人の一角であるドラハイドは、第2セットで同じペースを維持することができず、このセットのビーナスは、勝利への道のりでわずか11ポイントしか落とさなかった。
「一度も対戦したことのない選手とプレーするのは、決して簡単なことではないわ。それに彼女は間違いなく、大きな才能を擁している」とビーナスは言った。「彼女はそれを活用していた。彼女が今日よりいいプレーができるようになるのは、単なる時間の問題だと私は確信しているわ」。
ドラハイドは月曜日、右肩の故障で棄権したミルヤナ・ルチッチ バローニ(クロアチア)の代わりに、USオープン本戦入りの権利を獲得していた。
午後7時に雨が降り始め、マリア・シャラポワ(ロシア)対セシル・カラタンチェバ(ブルガリア)の第1セットを含め、2つの試合を中断させた。24分プレーしたあと、シャラポワは4-1とリードしていたが、試合は土砂降りと落雷のため遅れることになった。
双方の選手が、3時間の間に試合を再開するため3度コートに戻ったが、その都度、ふたたび雨が降り始め、コートを再度離れることを強いられた。試合は結局、夜10時半に順延が決まり、火曜日に再開されることになった。
シャラポワの試合のあとに組まれていた、フランソワーズ・アバンダ(カナダ)とキルステン・フリプケンス(ベルギー)の試合もまた、火曜日に延期された。
月曜日のより早い時間帯に、ユージェニー・ブシャール(カナダ)とパートナーのスローン・スティーブンス(アメリカ)は、女子ダブルス1回戦で第5シードのガブリエラ・ダブロウスキー(カナダ)/シュー・イーファン(中国)に対し、6-4 4-6 [10-6]で勝利した。
「私がダブルスに出場したのは、より多くの試合をこなすためだった」とブシャールは言った。「通常の練習よりもいいわ。私は自分のサービスゲーム、ボレー、リターンを向上させようと努めた。これは、シングルスの助けとなるわ。そしてすべての勝利が自信をもたらしてくれる」。
ブシャールは、今季ダブルスを6試合だけプレーしており、そのうち3試合でスティーブンスとペアを組んでいた。
シングルスの試合では、29歳のユリア・ゲルゲス(ドイツ)が2時間半の戦いの末にティメア・バボス(ハンガリー)に3-6 7-6(3) 6-4で逆転勝ちし、早期敗退を危うく逃れた。ゲルゲスは17本のサービスエースと5度のダブルフォールトを記録し、バボスは8本のエースと1度のダブルフォールトだった。
ゲルゲスは次の2回戦で、予選勝者のルーシー・サファロバ(チェコ)と対戦する。
そのほかの試合では、第9シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)が同胞のカテリーナ・シニアコバ(チェコ)を6-4 6-4で、アネット・コンタベイト(エストニア)がエカテリーナ・マカロワ(ロシア)を4-6 6-3 6-1で、アナスタシア・セバストワ(ラトビア)はアレクサンドラ・クルニッチ(セルビア)を6-1 6-0で破り、それぞれ初戦を突破した。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はマリア・シャラポワ(ロシア)
MONTREAL, QC - AUGUST 06: Maria Sharapova of Russia takes cover from the rain against Sesil Karatantcheva of Bulgaria during day one of the Rogers Cup at IGA Stadium on August 6, 2018 in Montreal, Quebec, Canada. The match has been postponed due to rain. (Photo by Minas Panagiotakis/Getty Images)
Pick up
-
2024-04-22
予約開始『テニスフィジバト道場』(横山正吾 著)5月3日発売!テニスプレーヤーのための最新フィジカルトレーニング
Tennis Magazine extraシリーズテニスプレ
-
2023-10-30
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「あなたは必ずゲームがうまくなる! [ドリル編]」(堀内昌一著)
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(荒木尚子/著)2月5日発売
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(
-
2023-06-13
『ライバルに差をつけろ!自主練習シリーズ テニス』(宮尾英俊著)好評発売中!
『ライバルに差をつけろ!自主練習シリーズ』のバレーボール、バ
-
2022-12-05
勝つための“食”戦略 『最新テニスの栄養学』(高橋文子著)
Tennis Magazine extra シリーズ最新テニ
-
2023-04-03
『テニスの心理学~“心”技体を鍛えてメンタルタフになれ!』(佐藤雅幸著)
Tennis Magazine extraシリーズの最新刊『
Pick up
-
2024-04-22
予約開始『テニスフィジバト道場』(横山正吾 著)5月3日発売!テニスプレーヤーのための最新フィジカルトレーニング
Tennis Magazine extraシリーズテニスプレ
-
2023-10-30
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「あなたは必ずゲームがうまくなる! [ドリル編]」(堀内昌一著)
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(荒木尚子/著)2月5日発売
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(
-
2023-06-13
『ライバルに差をつけろ!自主練習シリーズ テニス』(宮尾英俊著)好評発売中!
『ライバルに差をつけろ!自主練習シリーズ』のバレーボール、バ
-
2022-12-05
勝つための“食”戦略 『最新テニスの栄養学』(高橋文子著)
Tennis Magazine extra シリーズ最新テニ
-
2023-04-03
『テニスの心理学~“心”技体を鍛えてメンタルタフになれ!』(佐藤雅幸著)
Tennis Magazine extraシリーズの最新刊『
Ranking of articles
-
2024-04-22
[最新ATPランキング] 2024年4月22日付
-
2024-04-22
ルードがチチパスにモンテカルロの借りを返してキャリア最大のタイトルを獲得「待った甲斐があった」 [バルセロナ・オープン]
-
2024-04-21
ルードが2大会連続決勝進出、相手は前週敗れたチチパス「明日はキャリア最大のタイトルを目指す」 [バルセロナ・オープン]
-
2024-04-17
2022年フレンチ・オープン以来となるクレーコート大会参戦の大坂なおみは初戦敗退 [WTAルーアン]
-
2024-04-20
チチパスが2つのマッチポイントを凌いだ末に4強入り「敗北にかなり近づいていた」 [バルセロナ・オープン]