ATPツアー公式戦の「BNLイタリア国際」(ATP1000/イタリア・ローマ/9月14~21日/賞金総額385万4000ユーロ/クレーコート)の男子シングルス1回戦で、地元選手でティーンエイジャーのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)が第10シードのスタン・ワウリンカ(スイス)を6-0 7-6(2)で倒す番狂わせに成功し、記念すべきツアー初勝利を飾った。

 ワウリンカの有名なバックハンドに自らの片手打ちバックハンドで打ち勝ち、予選を勝ち上がってきた18歳は3度グランドスラム大会を制した男をコートの角から角へと走らせ、その年齢にそぐわないオールラウンドなテニスを披露した。 

 この結果でムゼッティは、ATPツアーで本戦勝利を記録した初の2002年生まれの選手となった。これに先立ち同胞のヤニク・シンネル(イタリア)は昨年、同様の偉業を2001年生まれの選手としてやってのけていた。

 USオープンに参戦しない道を選んだワウリンカはやや錆び付いている様子で、試合序盤に多くのミスを犯した。

「第1セットと第2セットの出だしには、まったく競い合いがなかった」と最初の8ゲームを連取したムゼッティはコメントした。

 試合が進んでいくにつれてワウリンカが反撃し始めたが、そうする間にもムゼッティはウィナーと繊細なドロップボレーを放ち続けた。ムゼッティは強力なサービスを打つワウリンカよりも多くのサービスエースを決め、彼の5本に対してワウリンカは3本だった。

「僕は試合中、『僕はワウリンカに対してセットを先取し、先にワンブレークした。そして今、彼はいい波に乗り始めている』と考え続けていたんだ」と世界ランク249位のムゼッティは振り返った。彼は予選出場権を得るのに、ワイルドカード(主催者推薦枠)を必要とした。

「僕が失敗するためのすべてがそこにあった。でも僕はテニスのメンタル面についてもっとも力を入れて鍛えており、このところその面ですごく上達したんだよ」とムゼッティは続け、「ここローマでの最初の試合で勝てるなんて――残念ながら観客はいなかったけど――この気持ちを表現する言葉が見つからないくらいだ」と言い添えた。

 予選からここまで勝ち上がってきたムゼッティは、ジュニア時代に2018年USオープンで準優勝し、2019年にはオーストラリアン・オープンでタイトルを獲得していた。

 彼はローマの2回戦に進出した8人のイタリア人のひとりであり、これは大会記録だという。

 ムゼッティは次のラウンドで、日本の錦織圭(日清食品)と対戦する。錦織は右肘の手術から復帰を果たしたばかりで、新型コロナウイルス(COVID-19)の検査で陽性となったあとUSオープン出場を断念していた。

「僕は誰も恐れていない」とムゼッティは発言した。「僕はただ、楽しんでいるだけなんだ」。


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