セレナ不在で女子の優勝争いは混戦模様 [オーストラリアン・オープン]
今年最初のグランドスラム「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月15~28日/ハードコート)の男女シングルスのドローが、木曜日に発表された。
セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)は初子を出産した4ヵ月後、タイトル防衛に臨まない道を選び、女子のドローの可能性をオープンにした。
彼女の姉で、ウイリアムズ対決となった昨年の決勝で敗れたビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)は、ベリンダ・ベンチッチ(スイス)に対するタフな1回戦を引き当てた。ベンチッチはフェデラーと組み、スイス・チームとして、先週のホップマンカップで優勝していた。また、彼女のいるクォーター(ドローの4分の1)には、現在不調とはいえ、USオープン優勝者のスローン・スティーブンス(アメリカ)もいる。
第1シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)は、1回戦でワイルドカード(主催者推薦枠)で出場する17歳のデスタニー・アイアバ(オーストラリア)と対戦。2回戦で、2014年ウインブルドン準優勝者のユージェニー・ブシャール(カナダ)と当たる可能性がある。彼女はまた、ウインブルドン・チャンピオンのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)と同じトップハーフのドローにいる。
第3シードのムグルッサは、元全豪優勝者のマリア・シャラポワ(ロシア)とアンジェリック・ケルバー(ドイツ)、全米準優勝者のマディソン・キーズ(アメリカ)らのいる、厳しいクォーターに入った。
2008年全豪で優勝し、メルボルン・パークでほかに3度、決勝至ったシャラポワは、2016年の全豪で行われた薬物テストで陽性反応を示したあと、薬物使用のため15ヵ月の活動停止処分を受け、昨年の大会に出場できなかった。
過去5回グランドスラム大会に優勝したシャラポワだが、2017年を60位で終えたため、今年の全豪でシードをもらうことができなかった。彼女は3回戦で、2016年優勝者のケルバーと対戦する可能性がある。
「トップに至るための簡単な道はないわ」とシャラポワはドロー抽選に先立ち、マーガレット・コート・アリーナに集まった観客たちに向かって言った。「トップに行くためには、常にトップ・プレーヤーたちを倒さなければいけないのよ」。
大会開催者は、女子の抽選に代表としてシャラポワを招待するという決断を、トーナメントディレクターを務めるクレイグ・タイリー氏の、「処分は終わり、シャラポワは元チャンピオンだ」という言葉によって弁明した。
シャラポワは長い間プレーできないでいたあと、「ツアーでのカムバックには忍耐が必要だが、変わらず、ふたたびランキングのトップに戻り、グランドスラム大会で優勝できると強く信じている」とコメントした。
「意欲、精神的原動力を、私は変わらず持っている。私は間違いなく、その位置に立つことを望んでいるわ」とシャラポワは言った。「私は自分に大きな期待をかけている。何故なら私はかつてそこ(トップ)にいたのであり、あれらの高みの瞬間に、結果を出してきた。私は、それを続けることを期待している」。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はドロー抽選に立ち会ったマリア・シャラポワ(ロシア)
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 11: Maria Sharapova of Russia arrives on court with the the Daphne Akhurst Trophy during the 2018 Australian Open Official Draw at Melbourne Park on January 11, 2018 in Melbourne, Australia. (Photo by Scott Barbour/Getty Images)
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