ソックが故障するも、アメリカは大坂なおみの棄権で日本に勝利 [ホップマンカップ]
オーストラリア・パースで開催されている男女混合国別対抗戦「ホップマンカップ」(12月30日~1月6日/室内ハードコート)で、日本の女子プレーヤー、大坂なおみ(日清食品)が体調不良で棄権したため、アメリカが日本を2勝1敗で下して2勝目を挙げた。とはいえ、この勝利には犠牲がともなう恐れがある。というのもジャック・ソック(アメリカ)が男子シングルスの途中で臀部を痛めたのだ。
ソックは、杉田祐一(三菱電機)に対する男子シングルスの第1セットの最中に滑って転び、すぐに尻のあたりに手をあてた。ソックは第1セットを6-7(1)で落としたあと、第2セット1-1となったところで棄権を強いられた。
ホップマンカップのディレクター、ポール・キルデリーは、ソックは大丈夫だと思う、と主張した。
「彼は治療を受け、おそらく大丈夫だろうと感じている」とキルデリーは言った。「彼は臀部に違和感を覚えたと言った。おそらく彼は、無理して悪化させることを懸念し大事をとっただけだと思う」。
日本の大坂が病気のため試合開始前に棄権を決め、ココ・バンダウェイ(アメリカ)に6-0 6-0の架空の勝利を提供したため、アメリカ・チームはすべてが始まる前に、すでに1勝0敗とリードしていた。杉田が男子シングルスで1勝をもぎ取ったものの、4ゲーム先取(3セットマッチ)のミックスダブルスでも、大坂が戦えないため、アメリカに4-0 4-0の勝利が授けられた。
しかし観客のために試合は行われ、女子シングルスとミックスダブルスの双方で、19歳のマディソン・イングリス(オーストラリア)が大坂の代役を務めた。イングリスは朝の8時半に大会オフィシャルに起こされ、プレーする必要があると告げられたのだという。
またソックの故障のため、バンダウェイは、1987年ウインブルドン優勝者のパット・キャッシュ(オーストラリア)と組んで、勝敗に実質的意味を持たないミックスダブルスで、イングリス/杉田と対戦し、4-0 3-4(2) 0-4で敗れていた。
やはり火曜日の夕方からの試合では、ロジャー・フェデラーとべリンダ・ベンチッチのスイス・チームがロシアと相対し、グループBでの2勝目を挙げようと努めることになる。土曜日に行われた同グループの初戦で、スイスは日本を、アメリカはロシアを倒していた。
アメリカ対スイスは木曜日に対戦することになっており、この試合の結果、どちらが土曜日の決勝に勝ち進むかが決まることになる。
「木曜日の夜のチケットは売り切れですよ」とキルデリーは言った。「ソックは、それまでに体調が戻ると信じています」。
水曜日のグループAの試合では、カナダがドイツと、オーストラリアはベルギーと対戦する。初戦でオーストラリアはカナダを倒し、ドイツはベルギーを破っていた。(C)AP(テニスマガジン)
DAY4 1月2日(火) デイセッション
日本(2敗)1-2 アメリカ(2勝)
●マディソン・イングリス(オーストラリア)5-7 2-6 ○ココ・バンダウェイ
※記録は大坂の棄権により、アメリカが6-0 6-0で勝利
○杉田祐一 7-6(1) 1-1 Ret. ●ジャック・ソック
○イングリス/杉田 0-4 4-3(2) 4-0 ●バンダウェイ/パット・キャッシュ(オーストラリア)
※記録は大坂の棄権により、アメリカが4-0 4-0で勝利
ラウンドロビン グループ分け
グループA
ドイツ(アレクサンダー・ズベレフ、アンジェリック・ケルバー)
カナダ(バセック・ポスピショル、ユージェニー・ブシャール)
ベルギー(ダビド・ゴファン、エリース・メルテンス)
オーストラリア(タナシ・コキナキス、ダリア・ガブリロワ)
グループB
スイス(ロジャー・フェデラー、ベリンダ・ベンチッチ)
アメリカ(ジャック・ソック、ココ・バンダウェイ)
ロシア(カレン・ハチャノフ、アナスタシア・パブリウチェンコワ)
日本(杉田祐一、大坂なおみ)
※トップ写真は奥がイングリス/杉田(日本)、手前がバンダウェイ/キャッシュ
Photo: doubles match against Yuichi Sugita and reserve player Maddie Inglis of Japan on day four of then 2018 Hopman Cup at Perth Arena on January 2, 2018 in Perth, Australia. (Photo by Will Russell/Getty Images)
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