準決勝は早大対関大、慶大対近大の東西対決に [大学王座]
大学テニスの日本一を決める団体戦「平成29年度全日本大学対抗テニス王座決定試合(男子71回/女子53回)」(東京・有明テニスの森公園テニスコート/10月10~13日)の競技2日目は男女2回戦(各4試合)が行われ、男女ともにベスト4が出揃った。
2年ぶりの王座出場となった慶應義塾大は東海地区王者の中京大と対戦。シングルス、ダブルスともに1試合も落とさず、準決勝に駒を進めた。
主将の上杉海斗の復活が大きい。4月に右膝膝蓋骨を骨折し、しばらくテニスから離れた。最後のインカレは欠場して見送り、何とかユニバーシアードには間に合わせ、9月の関東リーグ戦からチームに戻ってきた。
2回戦の完勝にも油断はない。「今日は今日。優勝することしか考えていない」と上杉が気を引き締める。これが最後の王座。「優勝して締めたい」と静かだが、強い想いを口にした。
関東地区王者の早稲田大も松山大を一蹴した。インカレ上位進出者たちをオーダーに並べ、着々とポイントを重ねた。勝って当然という重圧は常にある。エースを務める島袋将も「出だしは硬かった」と認めた。それでも、そこから修正できるのが早稲田大の強さ。9勝0敗でベスト4入りを決めた。
関西の2校も準決勝へ進んだ。近畿大は東北地区王者の東北学院大に完全勝利。気合い十分の戦いぶりで、単複ともにセットを落とすことなく、堂々の勝ち上がり。明日の準決勝で慶應義塾大に挑む。
関西地区王者の関西大も九州地区王者の鹿屋体育大に完勝。ダブルス3試合をものにすると、シングルス6試合もきっちりと勝利を手に入れた。準決勝の相手は早稲田大。「優勝するには避けられない相手。全員が実力を出しきればチャンスはあるはず」と竹元佑亮主将が力強く語った。
(テニスマガジン編集部◎牧野 正)
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