コロナ禍の“特別”な大会を勝ち上がるニューカマーたち [フレンチ・オープン]

今年最後のグランドスラム「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦9月27日~10月11日/クレーコート)の15日間に渡る本戦は、9月27日にスタートした。
 
 第2シードで通算12度のフレンチ・オープン優勝を誇るラファエル・ナダル(スペイン)、そのナダルにここ2年連続決勝で敗れた第3シードのドミニク・ティーム(オーストリア)は、どちらも4回戦で世界ランク200位以下の20歳の選手と対戦する。

 ナダルが予選から勝ち上がってきたセバスチャン・コルダ(アメリカ)、ティームはワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したユーゴ・ガストン(フランス)である。

フレンチ・オープン2020|トーナメント表

 この20歳の2人のように、今年は多くのニューカマーが勝ち進んでいる。女子のベスト16のうちシード選手がたったの6人、男子は10人となっている。何故このような事態が起きているのか?

 5~6月に開催予定が、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックによって9~10月開催に変更された影響は大きい。雨と寒さによってコートがスローになっている。さらに観客数の制限もあり、通常なら1日3万人以上が訪れるところが今年は1日1000人しか入場を許されていない。そしてすべての選手にとって、3月から約5ヵ月間ツアーが中断されたことにより、試合不足の影響も大きいはずだ。

 クレーコートに順応する時間が足りなかった? USオープンの決勝からフレンチ・オープンの開幕まで2週間しかなかったから?

 今大会が初めてのグランドスラム出場となる世界186位で22歳のダニエル・アルトマイアー(ドイツ)が語った「今なら誰が相手だろうと、すべての選手に勝つチャンスがある」という意見がすべてを物語っている。

 その言葉を自身で証明するかのように、アルトマイアーは本戦3試合で1セットを落とさずに勝ち進んでいる。しかも第7シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)を相手に6-2 7-6(5) 6-4で勝利し、その前は第30シードで練習パートナーでもある第30シードのヤン レナード・ストルフ(ドイツ)を倒している。

 アルトマイヤーが次に挑むのは、第17シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)だ。ダークホースたちが起こすサプライズから目が離せない。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

※写真はセバスチャン・コルダ(アメリカ)
PARIS, FRANCE - OCTOBER 02: Sebastian Korda of The United States of America celebrates after winning a point during his Men's Singles third round match against Pedro Martinez of Spain on day six of the 2020 French Open at Roland Garros on October 02, 2020 in Paris, France. (Photo by Julian Finney/Getty Images)

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