フアン・モナコが語る心・技・体_テニスが上達するために必要なヒントを探る【独占インタビュー】

(※原文ママ)故障明けでランキングを落としているが、自己最高で10位をマークするなど、長い間、トップレベルで厳しいツアーを戦い抜いてきている。今年(2016年)の3月で32歳とベテランの域に入っているが、直前にはヒューストンで3年ぶりのツアー優勝を飾るなど、その技術と闘志は少しも衰えていない。モナコの言葉からテニス上達へのヒントを探る。【2016年12月号掲載】

フアン・モナコ

1984年3月29日生まれ。アルゼンチン・タンディル出身。185㎝81㎏。6歳からテニスを始め、スペインで腕を磨き、2002年にプロ転向。力強く安定感のあるストロークで頭角を現し、2004年のフレンチ・オープンでグランドスラム大会デビューを果たす。2007年にブエノスアイレスでツアー初優勝。2012年7月には自己最高ランク10位をマークした。北京、ロンドン、リオと五輪は3大会連続出場。ツアー通算単9勝、複3勝。世界ランキング70位(2016年10月10日付)。

「僕の最大の武器は戦士のメンタリティだ」(ファン・モナコ)

2015年シーズン、フアン・モナコは順調なシーズンを送っていた。8月にオーストリアのキッツビューエルで開催されたATP250の大会には世界ランク40位、第5シードとして出場。しかし、その1回戦で悲劇が起きた。ロビン・ハッサ(オランダ)との1回戦、試合途中で右手首に激痛が走る。試合続行は不可能で無念の棄権負け。右手首の手術を受け、戦列から離れた。

 当時31歳という年齢を考えれば大きな決断だったが、大好きなテニスを続けるためにはそれしか方法がなかった。カムバックは半年後の今年2月、母国アルゼンチンだった。2回戦でラファエル・ナダルに敗れたが、モナコは鮮やかに復活を遂げた。

 楽天ジャパンオープンは3年ぶりの出場。来日するたび、スペインでともに練習し、ともに暮らし、兄のように慕う山本哲洋氏(関西大学テニス部統括コーチ)と会って昔話に花を咲かせている。モナコのテニスに対する想いは熱く、話し始めると止まらない。今回は限られた時間の中、モナコの心・技・体を中心に話を聞くことができた。日本のファンがあなたのノウハウを知りたがっているとぶつけると笑顔でうなずいた。

――現在のコンディションはどうですか?

 故障した右手首を手術したあと、まるで生まれ変わったように感じている。昨年、手術を受けて約半年も試合に出られなかったときは、本当につらくてひどい気分だった。今年の1月に練習をスタートさせ、2月から大会に出始めて、もう7ヵ月もプレーしてきているが、ツアーに戻ってくることができて本当にうれしい。

 今年はヒューストンで優勝することができたし、マスターズのローマではワウリンカにも勝ってベスト8に進出した。デビスカップでも戦うことができたし、これから決勝をプレーしようとしているところだ。久しぶりに日本に戻ってくることもできてうれしいよ。僕を幸せな気持ちにしてくれる多くのことが起きたと感じている。

―― テニスに関しては? 故障前と同じようなプレーができていますか?

 自分のテニスに関しては、まずまずいい感じは覚えている。ケガなく健康であれば、今の僕はハッピーだ。今シーズンはケガのあとだけに、絶対に勝たねばというような過剰なプレッシャーを自分にかけないようにしている。大きな手術を受けてコートから離れれば、調子やリズムを取り戻してツアーに慣れるまでには時間がかかることもわかっていたからね。気分はいい。健康であることが現在の僕にとって、もっとも重要なことだ。

 テニスの調子というものが、ときどき上がったり下がったり、アップダウンがあるものだということもわかっている。ツアーの間、毎週毎週いいプレーを続けるのは簡単なことではない。僕がすごくいいプレーをしている時期もあれば、他の選手が僕よりいいプレーをしている時期もある。それは受け入れないとね。シードがついていないときは、ときどきドロー抽選でアンラッキーな組み合わせになり、勝てないということも起こる。本調子になるには時間がかかるよ。

 だから僕はただ今シーズンを、もはやケガなく、健康で幸せな気分で終えたい。そして来シーズンには、いいレベルまでパフォーマンスを上げられるよう全力を尽くし、トップ30には上がりたいと思っている。

―― あなたの最大の武器は何ですか?

 健康に問題がないとき、僕の最大の武器は動きの良さ(フットワーク)、メンタリティ、そう戦士のメンタリティだ。ストロークに関して言えば、僕は自分のテニスを、ひとつのストロークで定義するようなことはしない。僕はフォア、バック、サービスと、すべてのショットに安定性があるよう、ミスを少なくすることに努めている。それも僕の重要な武器だ。最初のポイントから最後のポイントまで、同じ強さ、そして同じレベルのメンタリティでプレーするよう努めている。そして何よりも常に集中し続けるところだ。

――メンタル面はどうですか? 自分は勝負強いプレーヤーだと感じますか?

 アルゼンチン人というのはスポーツに大きな情熱を感じる国民だ。サッカー、テニス、ラグビーなど、すべてのスポーツにおいて、僕らはすごく情熱的なんだ。アルゼンチンでプレーするときには、客席は国旗であふれ、観客たちの声援は驚くべきものだ。

 アルゼンチンで、スポーツ・スピリッツ(スポーツに燃えるメンタリティ)は”常識”なんだよ。僕はアルゼンチン人としてそうあること、人々が僕が強い精神力を持つ選手、勇敢な戦士だと認めてくれているということを誇りに思う。それは僕にとって、とても重要なことなんだ。子供たちのためにも、よいことだ。小さな子供たちがテニス選手を見て、選手が決して引かず、決してあきらめず、最後のポイントまで戦い続けているところを目にすれば、それは彼らにとっての模範にもなる。

「テニスに本当に狂っていたんだ。心からプロになりたかった」

「テニスに本当に狂っていたんだ。心からプロになりたかった」

――フィジカル面については?

 手術のあとは、言うまでもなく手首のために4ヵ月は何もできなかったが、それから少しずつプレーし始めた。練習を再開した当初、コート上でのテニスの練習は一日30分くらいだったかな。そして5ヵ月目、それは1月だったんだが、高い強度で練習を行った。ツアー復帰が間近で、ツアーの戦いに戻っていくのは容易なことではないから、完璧な状態に戻したかったからだ。非常に鍛えなければいけないとわかっていたので、大いに練習したよ。コート上では毎日3時間、加えてフィジカルコンディショニング、ジムワークを行い、ランニングをして走り込んだ。身体をツアーでの厳しい戦いの準備ができている状態にするため、厳しい負荷に慣れさせるためにね。

 32歳という僕の年齢を考えれば、いったん休止してカムバックするのは決して容易なことではない。本当に完璧なコンディションを整えたかった。だから準備に長い時間をとり、焦って性急にプレーし始めるようなことはしなかった。手首に何も問題を感じない状態でプレーできるようにしたかったし、自分の身体にパーフェクトなフィーリングを与えたかった。

 復帰戦(2月のアルゼンチン・オープン)は僕にとって重要な瞬間だった。最初の試合に勝ち、それからラファ(ナダル)に敗れた。僕にとって、すごく感動的な瞬間だった。アルゼンチンの母国の観衆の前でラファと戦うこと――スタジアムは満員で、僕は感極まり、すごく心を揺さぶられた。素晴らしかったよ、まるで長い待ち時間のあとに与えられた、贈り物のようだった。

――もっともハードに練習していたときには、どのくらい練習していましたか?

 子供の頃、僕は友達といっしょに自分の町のクラブに通って練習していたんだが、当時はテニスやサッカー、バスケットなど、いろいろなスポーツをしていた。テニスは一日2時間くらい練習していた。学校が終わったら自転車に乗って真っすぐにクラブに行く。僕は自分の子供時代のほとんどをクラブで過ごしていた。友達といろんなスポーツをやってね。それは僕にとって素晴らしい時期だった。

 それでもテニスをすごく好きになり始めていて、毎日2時間のプレーをしたんだ。これはクラブの選手たちが通常やっている練習の長さ。そしてそれが終わると、僕は壁を相手にまた練習した。レッスンはもう終わったけど、当時はエネルギーがあり余っていたから、もっともっとやりたくてね。子供の頃のクラブの練習キャンプでは、僕らは午後2時から4時までプレーしていたんだが、たぶん僕は、そのあと4時間は壁打ちをしていたんじゃないかと思う。子供の頃、僕は本当にテニスに狂っていた。心からプロになりたいと思っていた。

――練習するときに一番大事なことは何だと思いますか?

 全力を尽くすこと。常に自分を限界まで駆り立て続けること。コーチと練習するときには僕はいいボールのフィ―リングをつかみたいから、ストロークの練習をたくさんやっている。他の選手と練習するときには、いつも練習後にテクニック的なものを修正できるよう、外から観察してくれていたコーチと10~15分は話す時間を持っている。悪いところを修正するためで、そこで実際に少しストロークを打ってみることも多い。ショットを打ったときのボールのフィーリングがいいというのは、僕のメンタリティにとって重要なことだ。とにかく各練習後にコーチと話し合い、矯正練習を少しやるというのが大事なことなんだ。

――日本人選手はよく練習すると言われますが、練習のしすぎだと思いますか?

 練習量も大事だけど、コート上で質の高い時間を過ごすことが重要だ。コート上で過ごす時間が質的に非常に高いもの、内容の濃いものであるようにするように薦めたい。時間は1時間でも、1時間半でも、2時間でもいいが、その時間の中に高い質があるということだ。

 そしてもうひとつ、集中して練習を行うこと。自分がコート上でやる必要のあることに全神経を集中させる。ただ漫然とプレーするのではなくてね。クロスコートラリーを20分やって、はいOK、というのではなく、3分や5分でも、この瞬間にやるべきことに集中する。ある種のテクニックでストレートに打つ、打ったときの感触、いいボールのフィーリングをつかむんだ。長時間の練習はときに良くないこともある。

――食事や睡眠など、体の管理も大事にしていますか?

 非常に重要だ。健康的ないい食生活を送り、スポーツに相応しい食事を摂ること。僕は多くの果物を摂り、肉、魚も好きだ。夜にはプロテイン(たんぱく質)を摂るよう心掛けている。つまりチキンや魚、肉ってことだね。

 昼食では、パスタを食べるようにしている。グルテンフリーはしていない。サラダ、フルーツを摂ることも、とても重要だ。僕は自分がいい食生活を送っていると思う。とても健康的だ。食事には気を遣っているし、意図して健康的であろうとしている。

 なぜならツアーレベルで戦っていくにはフィジカル・コンディションが完璧でないといけないからだ。最高のガソリンを体に取り入れるようにしなければならない。そしてもちろん、休息、睡眠も必要だ。少なくとも8~9時間の睡眠をとっている。完璧なエネルギーの爆発力を得るためにもね。

「“考えない”選手は大勢いる。フルパワーで打つだけのような」

「“考えない”選手は大勢いる。フルパワーで打つだけのような」

――現在の男子テニスについてお聞きします。以前に比べてどのように変わってきていると思いますか?

 現在のテニスは、よりアグレッシブになったと思う。ただ、現在は強烈なサービスを打つだけの選手が試合に勝つということもできる。それは観客たちにとってはあまり面白いものではない。観客たちは選手が走り回り、ラリーをし、いろいろな駆け引きをし合いながら、長いポイントをプレーするところを見たがるものだ。でも昨今は、それがあまり頻繁に見られない。だから人々は、ただサービスだけでなく、いいストロークを持った技術的に高い選手のプレーを見るのが好きなんだと思う。

 でもテニスは変わりつつあるし、フィジカル・コンディションも変わりつつある。プレーヤーはより背が高く、強いサービスを持ち、ラケットのテクノロジーは以前よりずっと良くなってきているから、威力のあるボールが打てるようになってきている。それでも試合中に”考えない”選手は大勢いる。ただフルパワーで打つというだけでね。

 現在のテニスは伝統的価値のいくつかを失いつつあると思う。パワフルなストロークも見ていて楽しいとは思うが、試合中そればかりというのでは、あまり好ましくない。いいサービスや、信じられないようなストロークを見るのは楽しいが、結局のところ、人々は長い試合、ラリー、選手がボールを追って走り回るところを見たいのだと思う。そこが重要なポイントだ。

――どの選手も簡単にネットへ出られなくなりました。あなたもそれを感じていますか?

 確かに以前よりも難しくなった。相手のサービスが強ければ、かなり下がった位置でリターンしなければならないし、相手がスピードあるパワフルなショットを打ち込んでくれば、ネットでポイントを決めるための時間がない。

 フェデラーの試合に、それが見えるだろう。かつては非常に頻繁にネットに出ていたが、今はもう前に出ていかなくなった。かつての彼はサーブ&ボレーを頻繁にやっていたが、今はもうやらない。リターンのスピードが非常に速いからだ。ボール自体も速くなったし、ラケットなどのテクノロジーのおかげで、すべてが非常に速い。だから(ネットに出るのは)難しいんだよ。

 選手たちは高い競争力を備えてスピードがある。もしネットに出るなら、ネットプレーに非常に長けているようでなければいけない。さもなければパッシングショットで簡単に抜かれ、逆にやられてしまうよ。今の選手はすごく速いし、ディフェンスもとても巧いからね。選手たちはみな身体を鍛え上げていて、まるでマシンのようだ。

 われわれ選手は非常に(動きが)速く、多くの練習を積み、いい動き、俊敏な動きを身につけるため、やり過ぎというくらいエクササイズをしている。だからネットに出るのは難しいよ。相手選手が簡単にリターンしてきかねないし、ネットに出る時間がないことも多い。でも、もし出られる状態なら、ポイントを決めるために出ていかなければならない。ネットに出てボレーを決めるのが、ポイントにとどめを刺すための最良の方法ではあるからね。

――今のテニスが5年後、10年後にどうなっていると思いますか?

 難しい質問だ。でも我々はクラシックな、伝統的テニスの特徴を失っていくのだと思う。今から5~10年後のうちには、間違いなくテクノロジーがさらに進化し、選手もますます背が高くなってきて、サービスが最強の武器になっていくだろう。現在でも多くの選手が、いいサービスを持っているだけである程度まで勝ち進めている。でもよりクラシックな、伝統的テニスの美を目にできたほうが、より面白いはずだ。クレーコートの大会が、もっとあればいいのにと思う。

 かつては半年ほどクレーの大会があったが、今は2ヵ月程度だ。ツアー運営者たちはクレーの大会を省略し、より速いコート、ハードコートでプレーさせたがっている。個人的には、これはテニスのために良いことではない。クレーでプレーしなければ、速い(コート)コンディションゆえに非常に速いプレーをしようとする選手がますます増える。将来のテニスは間違いなく、ますます展開が早くなってしまうから伝統的なテニスの良さが失われていくように思う。

「今も昔もまったく変わらない。ファンを大切にする、いいやつですよ」(山本哲洋氏)

Memory of Pico

スペイン時代のモナコ(右)と山本氏

「今も昔もまったく変わらない。ファンを大切にする、いいやつですよ」

山本哲洋(関西大学テニス部統括コーチ)

 まだ10代の頃、強くなるためにスペインのアカデミーへ行きました。ピコ(モナコのニックネーム)とはそこで出会いました。僕が18歳、ピコはまだジュニアで15歳の頃だったと思いますが、南米チャンピオンでしたね。地元選手が多い中、僕は日本、ピコはアルゼンチンからと、お互い異国同士で仲良くなりました。

 3歳違いですが、兄弟のような感じで気が合い、食事もいっしょにするようになりました。お互いホームステイ先でうまくいっていなくて、だったらアパートを借りていっしょに住もうかと。それで2人で探して暮らし始めました。いっしょに住んでいたのは2~3年だったと思います。

 ダブルスを組んでスペインのフューチャーズに出たこともあります(2001年に準優勝)。ピコがよく言っていたのは「ベストを尽くしても勝つか負けるかは50%。だから誰よりも強い気持ちで戦わないといけない。それでやっと50%なんだ!」。一度、ダブルスの試合中、ウェアを破られたことがあります。僕が下を向いていたのか、「なんでお前はいつもネガティブなんだ!」と(笑)。びっくりしましたが、試合中はそれくらい熱いです。

 それから数年後、ブエノスアイレスのATPツアーで予選のワイルドカードをもらえたと非常に喜んでいました。そこで予選を突破して本戦でベスト8入り。チャンスをつかみました。久しぶりに会ったピコはもう別人でした。ボールの軌道が違った。軌道が低くなり、早くなり、とても正確になっていました。そこからトッププレーヤーへの階段を駆け上がっていったのです。

 昨年夏に手首をケガしたときは、すぐに「大丈夫か?」とメールしました。「もうダメかもしれない」と弱気でしたが、よくカムバックしたと思います。対戦相手はロビン・ハッサでしたけど、4年前に足首の捻挫でリタイアしたときも相手がハッサでした。「あいつとはもうやりたくない」と言っていましたね(笑)。今でも毎日のようにメールしています。ピコのいいところは昔とまったく変わらないところ。ファンをとても大切にしているし、特に子供たちを大切にしています。トップになっても威張らないし、だから選手仲間からも慕われている。本当にいいやつですよ。

フアン・モナコ流 勝利のエッセンスQ&A

フアン・モナコ流
勝利のエッセンス QA

 モナコは日本人が勤勉で研究熱心であることを知っている。悩めるプレーヤーたちに贈るモナコからのアドバイス。

Q. 練習中はどのようなことを意識するべきですか?

A. すべての練習の内容、目的を意識して集中すること。集中するためには「呼吸」が大切だ。

Q.試合中には、どのようなことを考えていますか?

A. 試合中は、今その瞬間のことを考えるべきだ。その試合の、そのポイントに集中する。過ぎたポイントや今後の展開などは考えるな。今プレーする瞬間、一つひとつのポイントに集中するんだ。

Q.試合前のウォーミングアップは、どのくらいの時間が必要ですか?

A. 私自身の実践している方法を紹介しよう。まず、試合開始2時間前に30~35分の練習をする。それからシャワーを浴び、少し食べて、休憩する。試合開始40分前はコーチやチームのスタッフ以外は誰ともコンタクトをとらない。携帯もしない、家族、友人、彼女も禁止。この時間は試合だけに集中すればいいんだ。あまりたくさん喋らないほうが、集中できるものだと思う。

Q.厳しい練習をすることの重要性は何ですか?

A. 厳しい練習によって強くなり、自分を強く信じられるようになる。もっとも重要なのは、規律正しくなること。規律正しいことは、賢くプレーすることよりも重要なときもあるんだ。

Q.試合に勝った選手はどのようなことを考えているのですか?

A. 勝ったときは、とにかくハッピーさ! でも、絶対にリラックスして気を抜いてはいけない。勝ったあとは、すぐ次の戦いのことに頭を切り換えなければならない。

Q.試合中に時折、集中力が切れてしまうのはなぜですか?

A. 選手にはプレッシャーがかかるからさ。プレッシャーから逃れる一番簡単な方法は、その瞬間に直面している問題について言い訳をすること。

Q.集中力の欠如をなくすには、どのような方法が有効ですか?

A. 先ほども言ったように、規律、自制心によってすべてのものが手に入る。これがテニスにおいてもっとも重要なことなんじゃないかな。オフコートでプロフェッショナルに行動することが、よりよい選手になる近道だ。自分が集中するためのコツは、イライラしないこと。考えもしないでどんどん前に進まないことだ。

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