テニスは母親譲りのコルダ「目標はふたつのグランドスラム大会で優勝すること」 [フレンチ・オープン]

 父の遺伝子とアドバイスに加え、セバスチャンと姉たちはWTAランキング26位だった母のレジーナからも多くのよい遺伝子を受け継いでいる。

 セバスチャンがホッケーを捨ててテニスを選んだとき、ペトルはすでに娘のゴルフの指導に集中していたため一家の小さなテニスプレーヤーの面倒を見たのは母のレジーナだった。

「僕が受けた最大の影響のひとつさ。僕のストロークの打ち方から何からを、あんなふうに教え込んでくれたのは母なんだ」とコルダは話した。「子供の頃、僕らは多くの時間を一緒にコート上で過ごした。恐らく父とよりも多くの時間をね」。

フレンチ・オープン2020|トーナメント表

 金曜日の彼は40-0のリードをフイにしてゲームを落とした直後に雨のため2時間試合を中断されたにときにも落ち着きを保ち、ベテランのような態度を見せた。彼はロッカールームでヘッドホンをつけて天候が回復するのを持ち、試合が再開されると迅速に仕事を片付けた。

「物事は常に順調にに進む訳ではないし、いつも簡単にいくとは限らない」と全米テニス協会(USTA)のプレーヤー育成プログラムのナショナルコーチであるディーン・ゴールドファイン(アメリカ)は前置きし、「彼は自分がコントロールできることとできないことについて、以前よりも辛抱強くなったね」と評価した。彼はセバスチャンと一緒に働いているグループの一員だ。

 彼の両手打ちバックハンドは危険な武器であり、スライスは上達しつつある。195cmの長身を支える下半身の強さは増し、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの間に肉体強化に努めたおかげで彼のフォアハンドのパワーも強化された。

 長期の目標は何だろうか?

「僕の父はものすごく協力的なんだけど…、でも僕の人生の目標はふたつのグランドスラム大会で優勝することなんだ」とコルダは答えた。「そうすれば、僕は父よりひとつ多く獲ったことになるからね」。(APライター◎ハワード・フェンドリック&ジョン・レスター/構成◎テニスマガジン)

※写真はセバスチャン・コルダ(アメリカ)
PARIS, FRANCE - OCTOBER 02: Sebastian Korda of The United States of America plays a backhand during his Men's Singles third round match against Pedro Martinez of Spain on day six of the 2020 French Open at Roland Garros on October 02, 2020 in Paris, France. (Photo by Julian Finney/Getty Images)

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