2022年へ延期を発表、ワールドマスターズゲームズ2021関西

撮影◎BBM

公益財団法人ワールドマスターズゲームズ2021 関西組織委員会は28日、シニアのスポーツ愛好家を対象とした35競技59種目からなる国際大会「ワールドマスターズゲームズ2021関西」の延期を発表した。

 既知の通り、新型コロナウイルス感染症の猛威に世界各国が対策に追われる中、予定していた同大会の開催日程、2021年5月に、万全の感染症対策と入国規制の緩和という2条件を乗り越えて運営できる体制を整えられるかどうかが見極められないと判断。

 また、たとえ体制が整えられたとしても、参加者に対して厳しい制約を課すことになる可能性が高く、ワールドマスターズゲームズの理念である、①スポーツ愛好家が世界中から集まり、生涯スポーツを楽しむこと、②参加者同士、参加者と地元住民が交流を楽しむこと、そして③参加者が家族や友人とともに、ツーリズムを楽しむことが難しいということから、延期の判断に至った。

 ワールドマスターズゲームズは1985年にカナダ・トロントで第1回大会が開催され、以来、4年に一度、オリンピックイヤーの翌年に開催されてきた。今回の関西大会は第10回大会で、東京オリンピックの翌年開催となり、オリンピック、ワールドマスターズゲームズが同国で連続開催されることは史上初となる。

 ワールドマスターズゲームズの前回大会は2017年、ニュージーランド・オークランドで開催され、約100ヵ国から2万8571人が参加した。

 関西大会は35競技59種目の実施を予定しており、募集目標人数は国内から3万人、国外から2万人の5万人。そのうち事前エントリーが2020年2月1日から始まり(競技によりスタート時期は異なる)、すでに国内募集枠で1万4000人が申し込んでいる。

 テニス競技の申し込み状況は、一部カテゴリー(男子シングルス上級、初級の30歳以上〜50歳以上、男子ダブルス全カテゴリー)で上限に達している(テニスの全カテゴリーは下記に記載)。

 ワールドマスターズゲームズ2021関西は、大会名はそのままで一年程度の延期を想定しており、2022年5月に同一会場で開催できるよう調整を進めるとしている。各競技の実施要項(開催場所、日時、 年齢区分)と再エントリーに必要な事項は、年内をめどに発表される予定。

 すでに申し込みしている選手については、権利(出場枠)は確保され、ウェイティングリストに登録している選手は、登録状況が継続される。また、新日程で参加不可となる選手についてはキャンセルポリシーにのっとり、返金手続きができるようになる。

ワールドマスターズゲームズ2021関西|公式


テニス競技

日程◎2021年5月16日(日)〜27日(木)→2022年に延期

会場◎ブルボンビーンズドーム(兵庫県三木市)、青野運動公苑アオノテニスクラブ(兵庫県加西市)

カテゴリー
男子シングルス(上級、初級)30歳以上、5歳刻みで75歳以上まで
男子シングルス(オープン)80歳以上、85歳以上
男子ダブルス(オープン)30歳以上、5歳刻みで85歳以上まで
女子シングルス(上級、初級)30歳以上、5歳刻みで75歳以上まで
女子シングルス(オープン)80歳以上、85歳以上
女子ダブルス(オープン)30歳以上、5歳刻みで85歳以上まで

車いすテニス
男子シングルス(オープン)
男子ダブルス(オープン)
女子シングルス(オープン)
女子ダブルス(オープン)
男女混合シングルス(オープン)クァード
男女混合シングルス(オープン)クァード

・自分の年齢より若い年齢カテゴリーでの参加が可能。
・シングルスとダブルス会場が異なるカテゴリーには出場できない。
・出場可能なカテゴリーは、シングルス1カテゴリー、ダブルス1カテゴリーまで。
・ダブルスの年齢カテゴリーは、最年少年齢を適用。

※写真は公益財団法人ワールドマスターズゲームズ2021 関西組織委員会の井戸敏三会長(右)と松本正義会長。延期の判断に至るまでには、開催自治体、共催団体、競技団体、協賛企業、国際マスターズゲームズ協会(IMGA)と慎重な議論を重ね、さらにオリンピック委員会、関係省庁、国会議員にも意見を聞いた上での判断とした。

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