トップ2シードに昨年覇者が揃う8強に名を連ねた18歳 [三菱全日本テニス選手権95th]

18歳ながらベスト8入りを果たした佐藤

5日間の短縮日程、男女シングルスのみという異例の形で開催されている「三菱全日本テニス選手権95th」の2日目は男女シングルス2回戦の各16試合が行われ、早くもベスト8の顔ぶれが出揃っている。

 女子シングルスはトップ2シードが苦しみながらも2回戦を突破。第1シードの日比野菜緒(ブラス)は穂積絵莉(日本住宅ローン)を6-4 2-6 6-4のフルセットで辛くも勝利をおさめている。

 同じ1994年生まれ。ジュニア時代から切磋琢磨してきただけに、互いに手の内は知り尽くしている。現在はランキングに差があるとはいえ、「予想通り」と日比野はタフな展開を覚悟していた。

 第2セットは「先にやりたいプレーをやられてしまった」と振り返るように、互いに得意とするバックハンドの展開で後手を踏んだ。しかし、ファイナルセットに入ると浅いスライスに深いループショットを駆使してテンポを落としてから加速をかける緩急で、最後はライバルを突き放した。

 第2シードの内藤祐希(亀田製菓)は瀬間詠里花(橋本総業ホールディングス)から第1セットを6-1で奪ったものの、第2セットはベテランの域に差し掛かりながら衰えぬフットワークで攻め立てる瀬間のテンポにリズムを狂わされる。1-5と追い込まれたが、そこから角度をつけたハードヒットを先に仕掛けることで流れを取り戻し、最後はタイブレークで粘る瀬間を振りきった。

 日比野、内藤、昨年優勝の第4シード・本玉真唯(島津製作所)らがベスト8に名を連ねる中で、面白い存在となっているのが佐藤久真莉(富士薬品)だ。ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場の18歳。1回戦で第6シードの小堀桃子(橋本総業ホールディングス)をファイナルマッチタイブレーク12-10で制すと、2回戦でも井上雅(テニスラウンジ)に第1セットを奪われながら3-6 6-1 6-4と逆転で準々決勝へ駒を進めた。

「初戦でシード選手を破って、2回戦でも競った形で勝てたことは自信になった。チャレンジャーの気持ちでやっていきたい」と無欲の進撃を誓う佐藤は、台風の目になることができるだろうか。

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取材◎杉浦多夢 写真◎菅原 淳

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