サバレンカとメルテンスがともにフルセット勝利で決勝進出 [リンツ女子]

写真はアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)(Getty Images)

WTAツアー公式戦の「オーバーエスターライヒ・レディース・リンツ」(WTAインターナショナル/オーストリア・リンツ/11月9~15日/賞金総額22万5500ドル/室内ハードコート)の女子シングルス準決勝が行われ、第1シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)と第2シードのエリース・メルテンス(ベルギー)がともにフルセットの末に勝利をおさめた。

 世界ランク11位のサバレンカはバーボラ・クレイチコバ(チェコ)を7-5 4-6 6-3で倒し、メルテンスは第4シードのエカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア)に2-6 6-1 7-5で競り勝った。

 メルテンスはアレクサンドロワに対して第1セット2-1から5ゲームを連続で落としたが、第2セットは主導権を渡すことなく取り返した。サービング・フォー・ザ・マッチでブレークバックを許したメルテンスだったが、続く2ゲームで3ポイントしか落とさずに勝利を決めることに成功した。

 クレイチコバは4-4からこのセット2度目のブレークを果たして勝負を第3セットに持ち込んだが、第7ゲームでブレークに成功したサバレンカが最後のサービスゲームをキープして試合を終わらせた。サバレンカは決勝に進出したことでセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)を追い越し、WTAランキングでトップ10に返り咲くことが確定した。

 今大会ではシングルスに専念しているが、サバレンカとメルテンスはツアーで頻繁に一緒にダブルスを組んでいる間柄だ。昨年のUSオープンではふたりでペアを組み、ともに初のグランドスラム制覇を果たした。

 サバレンカはキャリア8つ目、今季3つ目のタイトルに王手をかけた。シモナ・ハレプ(ルーマニア)を例外に、この短縮された2020年シーズンで3勝を挙げた選手はいない。一方で世界21位のメルテンスは今年初、キャリア6度目のツアー優勝を目指している。

 今回で第30回大会を迎えたこのオーストリアの室内トーナメントは、今年最後のWTAツアー大会となっている。

 この大会は通常であれば10月に開催されるが、今年は11月に日程が変更になった。当初は厳格な新型コロナウイルス(COVID-19)のプロトコルを実施した上で1日1000人までの観客動員を予定していたが、感染状況の悪化を受けて政府が対策を強化したため無観客で行われることになった。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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