チチパスがルブレフとの接戦を制し、決勝トーナメント進出をかけたナダルとの決戦へ [Nitto ATPファイナルズ]
チチパスが勝利を決めた瞬間、これに先立つ試合で第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)を7-6(7) 7-6(4)で倒して2連勝を飾った第3シードのドミニク・ティーム(オーストリア)がグループ第3戦目を待たずして準決勝進出を確定させた。ティームは初日だった日曜日に、チチパスに対する初戦にフルセットで勝っていた。
試合の早い段階で主導権を握ったチチパスは、わずか19分で第1セットを先取した。しかしルベレフは第2セットに入るとサービスの調子を取り戻し、そのあとは激しい打ち合いとなった。そして決着がついたときには、試合開始から約1時間56分が経過していた。
第3セットのタイブレークでチチパスはマッチポイントに直面したが、ルブレフがダブルフォールトを犯して6-6と追いついた。ルブレフはそのあと深いボールに押されてショットをネットにかけ、チチパスは右の拳を突き上げた。
「勝つには勝ったけど、僕にはまだまだ上達しなければならないことが分かったよ。もっと成長しなければいけないことがたくさんあるね」とチチパスは試合後に語った。
木曜日に行われる第3戦で、チチパスは決勝トーナメント進出をかけてナダルと対戦する。この1勝1敗同士の試合の勝者が、準決勝行きの切符を手に入れることになる。
一方でATPファイナルズ初出場のルブレフはこれで2戦2敗となり、予選リーグ敗退が決まった。最終的に敗れはしたが、この試合で流れを逆転させたルブレフはポジティブな面にも目を向けた。
「流れを逆転させることができたのは素晴らしいことだ。1-6 3-6で負けていてもおかしくない展開だったが、僕は戦い続けた。そして最後にはマッチポイントさえ手にしたんだ」とルブレフは振り返った。「もう少しだった。僕は勝つチャンスを手にしていた。だから今日、そうできた自分のメンタルに関して満足しているよ」。
ロンドンでATPファイナルズが開催されるのは12年目の今年までとなっており、2021年から25年まではイタリア・トリノで行われることが決まっている。
大会は初めてエレクトリック・ラインコールを採用したたため、プレーヤーはもはやボールがインかアウトかでチャレンジをすることはできない。しかしながら選手は例えばボールが2度バウンドしたか否かなど、他の議論の余地ある状況でビデオによる確認を要求することができる。(C)AP(テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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