ナダルが前年王者チチパスを倒して5年ぶりの決勝トーナメント進出 [Nitto ATPファイナルズ]
ナダルがこのシーズン最後のエリート大会でベスト4に進出したのは10回目の出場で6度目となるが、これは彼の輝かしいキャリアで獲得できていない最大のタイトルでもある。
アフタヌーンセッションではO2アリーナの電気が突然落ちるというアクシデントが起きて開始が遅れたが、第7シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)が第3シードのドミニク・ティーム(オーストリア)を6-2 7-5で下して大会初勝利を挙げていた。ティームはチチパスとナダルを破って2勝を挙げており、すでにすでにグループ首位通過を決めていた。
昨年の大会で初出場にして優勝を遂げていたチチパスは2敗目を喫し、予選リーグ敗退が決まった。第3セットでのチチパスはサービスが安定せず、3度に渡ってブレークを許した。
第2セットの最後のゲームまでナダルは危なげないサービスゲームを展開していたが、そこでダブルフォールトを犯してチチパスに試合に戻ってくるチャンスを与えてしまった。
「あの瞬間まで、僕は自分のサービスゲームをかなり心地よく取ることができていたと思う」とナダルは振り返った。「それから、すべてが変わってしまった」。
第3セットが始まると突如としてどちらの選手もキープすることができなくなり、3ゲーム連続のブレークとなってナダルが2-1とリードした。第4ゲームをキープしたナダルが再度ブレークに成功して5-2とリードを固め、最後は2つ目のマッチポイントを決めて勝利を掴んだ。
チチパスとの対戦成績を6勝1敗としたナダルは、土曜日の準決勝で第4シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)と対戦する。ティームの相手は決まっておらず、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と第5シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)の勝者と顔を合わせることになる。
ロンドンでATPファイナルズが開催されるのは12年目の今年までとなっており、2021年から25年まではイタリア・トリノで行われることが決まっている。(C)AP(テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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