メドベージェフが全勝優勝、ティームは2年連続決勝敗退 [Nitto ATPファイナルズ]

写真はダニール・メドベージェフ(ロシア/左)とドミニク・ティーム(オーストリア)(Getty Images)

男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月15~22日/賞金総額570万ドル/室内ハードコート)の男子シングルス決勝で、第4シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が1セットダウンから挽回して第3シードのドミニク・ティーム(オーストリア)を4-6 7-6(2) 6-4で倒し、キャリア最大のタイトルを獲得した。試合時間は2時間42分。

 初参戦だった昨年はラウンドロビン(総当たり戦)で1勝も挙げることができなかった24歳のメドベージェフだが、2年目の今年は第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を含むグループ東京1970を3試合すべてストレート勝利で勝ち上がり、準決勝では第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)を3-6 7-6(4) 6-3で破って最終日に駒を進めていた。世界ランク上位3人を打破して栄冠に輝いたのは、大会史上初の快挙となる。

 この結果でメドベージェフは、ティームとの対戦成績を2勝3敗とした。今シーズンは9月にUSオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)の準決勝で対戦しており、ティームが6-2 7-6(7) 7-6(5)で勝っていた。

 今シーズンのメドベージェフは9月のUSオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)で4強入りを果たし、2週間前のパリ(ATP1000/室内ハードコート)で今季初優勝を飾って今大会を迎えていた。

 昨年の決勝でステファノス・チチパス(ギリシャ)に敗れていた27歳のティームは、2年連続準優勝に終わった。

 ATPファイナルズはATPツアー最終戦で、今季の成績上位8名(ダブルスは8組)のみで争われる。4人ずつのグループに分かれたラウンドロビンを行い、上位2名(ダブルスは2組)ずつが決勝トーナメントに進出する形式で行われる。

 ロンドンでATPファイナルズが開催されるのは今年までとなっており、2021年から25年まではイタリア・トリノで行われることが決まっている。(テニスマガジン)

※[ ]数字はシード順位

決勝トーナメント|シングルス

決勝

○ダニール・メドベージェフ(ロシア)[4] 4-6 7-6(2) 6-4 ●ドミニク・ティーム(オーストリア)[3]

準決勝

○ダニール・メドベージェフ(ロシア)[4] 3-6 7-6(4) 6-3 ●ラファエル・ナダル(スペイン)[2]

○ドミニク・ティーム(オーストリア)[3] 7-5 6-7(10) 7-6(5) ●ノバク・ジョコビッチ(セルビア)[1]

ラウンドロビン|シングルス

グループ東京1970

ノバク・ジョコビッチ(セルビア)[1]、ダニール・メドベージェフ(ロシア)[4]、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)[5]、ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)[8]

■11月16日(月)

○ノバク・ジョコビッチ(セルビア)[1] 6-3 6-2 ●ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)[8]

○ダニール・メドベージェフ(ロシア)[4] 6-3 6-4 ●アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)[5]

■11月18日(水)

○ダニール・メドベージェフ(ロシア)[4] 6-3 6-3 ●ノバク・ジョコビッチ(セルビア)[1]

○アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)[5] 6-3 4-6 6-3 ●ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)[8]

■11月20日(金)

○ノバク・ジョコビッチ(セルビア)[1] 6-3 7-6(4) ●アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)[5]

○ダニール・メドベージェフ(ロシア)[4] 6-3 6-3 ●ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)[8]

《グループ東京1970|最終順位》

1位 メドベージェフ:3勝0敗(セット6-0、ゲーム36-19)
2位 ジョコビッチ:2勝1敗(セット4-2、ゲーム31-26)
3位 ズベレフ:1勝2敗(セット2-5、ゲーム32-37)
4位 シュワルツマン:0勝3敗(セット1-6、ゲーム23-40)

グループ・ロンドン2020

ラファエル・ナダル(スペイン)[2]、ドミニク・ティーム(オーストリア)[3]、ステファノス・チチパス(ギリシャ)[6]、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)[7]

■11月15日(日)

○ドミニク・ティーム(オーストリア)[3] 7-6(5) 4-6 6-3 ●ステファノス・チチパス(ギリシャ)[6]

○ラファエル・ナダル(スペイン)[2] 6-3 6-4 ●アンドレイ・ルブレフ(ロシア)[7]

■11月17日(火)

○ドミニク・ティーム(オーストリア)[3] 7-6(7) 7-6(4) ●ラファエル・ナダル(スペイン)[2]

○ステファノス・チチパス(ギリシャ)[6] 6-1 4-6 7-6(6) ●アンドレイ・ルブレフ(ロシア)[7]

■11月19日(木)

○ラファエル・ナダル(スペイン)[2] 6-4 4-6 6-2 ●ステファノス・チチパス(ギリシャ)[6]

○アンドレイ・ルブレフ(ロシア)[7] 6-2 7-5 ●ドミニク・ティーム(オーストリア)[3]

《グループ・ロンドン2020|最終順位》

1位 ティーム:2勝1敗(セット4-3、ゲーム38-40)
2位 ナダル:2勝1敗(セット4-3、ゲーム40-33)
3位 チチパス:1勝2敗(セット4-5、ゲーム44-46)
4位 ルブレフ:1勝2敗(セット3-4、ゲーム33-36)

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写真◎Getty Images

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