大坂なおみが強敵相手の初戦に快勝 [オーストラリアン・オープン]

写真は大坂なおみ(日清食品)(Getty Images)

今年最初のグランドスラム大会となる「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦2月8~21日/ハードコート)の女子シングルス1回戦で、過去に3度グランドスラム大会を制している第3シードの大坂なおみ(日清食品)は朝一番にコートに入り、迅速に2回戦へと駒を進めた。2年前にメルボルンでタイトルを勝ち獲った大坂はロッド・レーバー・アリーナでの最初の試合を戦い、アナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)を6-1 6-2で下したのだ。

 2021年のグランドスラム・シーズンは新型コロナウイルス(COVID-19)の規制のために従来より3週間遅れ、この月曜日にその幕を切って落とした。

「肉体的に、私は皆と同じように感じているわ。あれだけ長い休止のあと突然出てきてプレーすると、体はショックを受けるものよ。私たちは皆、それに徐々に慣れていっているわ。今は皆がここにいられることをただただ幸せだと感じているんじゃないかしら」と大坂はコメントした。

 大坂がドローで引き当てたパブリウチェンコワはオーストラリアン・オープンでここ4年のうち3度ベスト8に入っており、論理的には厳しい1回戦の対戦相手でもあるはずだった。しかし大坂は第1セットをわずか21分しかかけずに楽々と通り抜け、その後もほとんどペースを落とさなかった。彼女はミスよりも多くのウィナーを決めて試合を終え、自分のファーストサーブからのポイントはわずか5本しか落とさなかった。

 収容人数の50%に当たる3万人の観客が会場に入場することを許されるが、この涼しい朝に客席はほとんど空だった。

「スタンドにお客さんがいるのはすごくいい。(昨年のUSオープンは無観客だったので)ニューヨークではちょっと寂しかったから」と大坂は語った。

 女子のドローに元オーストラリアン・オープン優勝者が5人いるが、大坂はそのうちのひとりだ。彼女が最後に敗戦を喫したのは1年ほど前のフェドカップ(現ビリー ジーン・キング・カップ)でのもので、9月のUSオープン決勝を含めて15試合連続で公式試合に勝っている。

 ボトムハーフ(ドローの下半分)にはシングルスのグランドスラム大会チャンピオンが7人おり、大坂のほかは第2シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)、第8シードのビアンカ・アンドレスク(カナダ)、第10シードのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)、第15シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)、40歳のビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)が2回戦に駒を進めたが、2016年覇者で第23シードのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)は敗れた。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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