メドベージェフがついに5セットマッチに勝利し4回戦へ [オーストラリアン・オープン]

写真はダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)

今年最初のグランドスラム大会となる「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦2月8~21日/ハードコート)の大会6日目は、男女シングルス3回戦と男女ダブルス2回戦などが行われた。

 2019年USオープン準優勝の実績を持つダニール・メドベージェフ(ロシア)は、5セットマッチに勝つ方法をようやく自分の力で見つけたようだ。

 第4シードのメドベージェフは土曜日の男子シングルス3回戦を迎えるまで、5セットマッチの戦績は0勝6敗だった。この日の試合を見ても、第28シードのフィリップ・クライノビッチ(セルビア)が勝ち抜けるように思われた。

 何度か自分にキレて怒鳴り散らしていたメドベージェフは空っぽのロッド・レーバー・アリーナで自分のチームに何やら言うと、コーチのジル・セルバラ氏が立ち上がってスタンドから出て行った。

「彼は去る直前に僕が“試合に勝てると確信している”と言ってくれたんだ。僕を放っておくことで、落ち着きを取り戻させようとしてくれたんだ。うまくいったよ。ラッキーなことに僕は勝てたからね」とメドベージェフは6-3 6-3 4-6 3-6 6-0で勝利をおさめたあとにオンコートインタビューで語った。

 メドベージェフは左大腿部に問題を抱えており、第4セットの終盤には治療のために一度コートから離れている。

 彼は劣勢だったそのセットでポイントを落としたあとに「信じられない! これは信じられないことだ!」と叫び、また第4セット2-5のときには「こんなの見たことない!」とふたたび大声を出している。

 最終セットでは調子を取り戻したメドベージェフは18本続いたラリーでインサイドアウトのフォアハンドをコーナーに決め、ブレークに成功して2-0とリードした。そのセットは流れをクライノビッチから取り戻し、結局1ゲームも落とさずに制した。ちなみにクライノビッチは、それまで5セットマッチにもつれたときは4勝1敗の好成績だった。

「すごくよかった前の2試合に比べると、厳しい試合になる可能性はあったんだ…。この試合でも最後は落ち着いて終わらせることができた。5セットマッチでついに勝てて本当にうれしいよ」とメドベージェフはコメントした。

 この勝利でメドベージェフは、昨シーズンのATPファイナルズを含めてマッチ17連勝となった。

 メドベージェフが4回戦で当たるのは、ロイド・ハリス(南アフリカ)とのノーシード対決を7-6(7) 6-1 6-4で制して勝ち上がったマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)だ。マクドナルドは今大会で、自身のグランドスラム最高成績となるベスト16にふたたび届いたのだった。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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