ジョコビッチが2度目の3連覇でグランドスラム18勝目に到達、最強挑戦者メドベージェフでも牙城崩せず [オーストラリアン・オープン]

写真は2度目の3連覇と自身の最多記録を更新する9度目の優勝を果たしたノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)

今年最初のグランドスラム大会となる「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦2月8~21日/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第4シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を7-5 6-2 6-2で下し、2度目の3連覇と自身の最多記録を更新する9度目の優勝を果たした。試合時間は1時間53分。

 ジョコビッチがグランドスラム大会でタイトルを獲得したのは昨年のオーストラリアン・オープン以来で通算18回目となり、男子の最多記録を持つラファエル・ナダル(スペイン)とロジャー・フェデラー(スイス)の「20」にまた一歩近づいた。

 全豪に17年連続出場となった33歳のジョコビッチは、昨年の大会で同種目の新記録を更新する8度目(2008年、11~13年、15~16年、19~20年)の栄冠に輝いた。決勝ではドミニク・ティーム(オーストリア)を6-4 4-6 2-6 6-3 6-4で倒し、大会連覇を成し遂げた。

 この結果でジョコビッチは、メドベージェフとの対戦成績を5勝3敗とした。全豪では2019年の4回戦でジョコビッチが6-4 6-7(5) 6-2 6-3で勝利をおさめたが、直近のマッチアップとなる昨年11月の「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/室内ハードコート)のラウンドロビン(グループ内総当たり戦)ではメドベージェフが6-3 6-3で勝っていた。

 ロッド・レーバー・アリーナでの準決勝と決勝でジョコビッチは負けたことがなく、戦績は18勝0敗となった。

 今大会でのジョコビッチは1回戦でジェレミー・シャルディ(フランス)を6-3 6-1 6-2で、2回戦でフランシス・ティアフォー(アメリカ)を6-3 6-7(3) 7-6(2) 6-3で、3回戦で第27シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)を7-6(1) 6-4 3-6 4-6 6-2で、4回戦で第14シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)を7-6(4) 4-6 6-1 6-4で、準々決勝で第6シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-7(6) 6-2 6-4 7-6(6)で、準決勝では予選から快進撃を続けてきたアスラン・カラツェフ(ロシア)を6-3 6-4 6-2で破って決勝進出を決めていた。

 24歳のメドベージェフは昨年から続けていた連勝が「20」で止まったが、その過程でトップ10選手から12勝を挙げていた。2019年USオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)の決勝でナダルに敗れたメドベージェフは、2度目のチャンスで初のグランドスラム制覇を目指していた。

 オーストラリアン・オープンの結果を受けて週明けに更新されるランキングではジョコビッチの1位は変わらないが、メドベージェフが自己最高となる3位に浮上することが確実となった。(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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