メドベージェフがジョコビッチとの交流を回顧「僕に自信を与えてくれた」 [オーストラリアン・オープン]

写真は男子シングルス表彰式でのノバク・ジョコビッチ(セルビア/左)とダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)

今年最初のグランドスラム大会となる「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦2月8~21日/ハードコート)の男子シングルス決勝で敗れたあとにダニール・メドベージェフ(ロシア)は自分を倒したノバク・ジョコビッチ(セルビア)に賛辞を送り、6年ほど前にお互いの居住地であるモナコ・モンテカルロで行った合同練習の話までして聞かせた。

 当時のジョコビッチはすでに世界ナンバーワンに君臨してグランドスラム大会でタイトルを積み重ねているところだったが、メドベージェフはまだトップ300にも入っていなかった。

「彼は遅刻したんだよ。それが僕が覚えている唯一の悪いことだよ。彼が遅れてきたってことがね」とメドベージェフはジョークを言った。

 それ以外ではすべてがいい話で、メドベージェフが明かした逸話のポイントはジョコビッチが無名の人間に対しいかに親切で親しみやすく、気取らない人だったかということだった。第1シードのジョコビッチが第4シードのメドベージェフを7-5 6-2 6-2で圧倒し、メルボルン・パークでの9度目の優勝を決めたときよりもずっと親切だったようだ。

「彼は僕のような人間にも本当に親切だったよ。僕は彼が自分に話しかけてきたりはしないだろうと思っていたんだ。だって彼は当時の僕にとっては神様のような存在だったからね。僕はシャイであまり話すほうじゃなかったから、彼が僕に質問をして友達のように話しかけてくれていたんだ。僕は本当に驚いたよ」とメドベージェフは当時のことを回顧した。

 メドベージェフはジョコビッチとの他のポジティブな交流について、「大いに役立ったよ。言うなれば、彼が僕をキャリアにおける自信という面で手助けしてくれたんだ」と語った。

 ジョコビッチより8歳若い25歳のメドベージェフはグランドスラム大会で2度目の決勝を経験し、月曜日には世界ランク自己最高となる3位に浮上することになった。しかしメドベージェフは今も、その手をすり抜けるグランドスラム大会のタイトルを追い続けている。彼は2019年USオープン決勝でもラファエル・ナダル(スペイン)に敗れ、準優勝に甘んじていた。

 このところのメドベージェフは、テニスコートで敗れることに慣れていなかった。彼が最後に敗れてから約4ヵ月が経っており、その間に彼はトップ10に対する12勝を含むマッチ20連勝を続けていたのだ。

 しかしこれらの記録をもってしても、オーストラリアン・オープン決勝でのジョコビッチには敵わなかった。それはまったく別次元のチャレンジだった。33歳のジョコビッチはロッド・レーバー・アリーナでの準決勝と決勝でジョコビッチは負けたことがなく、戦績は18勝0敗としたのだった。

 勝利が手からこぼれ落ちつつあった第2セットの途中でメドベージェフは白いラケットを青いコートに投げつけ、それから力いっぱい叩きつけて完全に破壊してしまった。彼はナーバスだった序盤を乗り越えて第1セットは5-5まで拮抗した展開だったが、ジョコビッチはそこでレベルを上げた。

 第1セットを落とした直後の第2セット第1ゲームでブレークに成功したメドベージェフは、自分が諦めていないことを示して見せた。しかしジョコビッチはそこから13ゲーム中11ゲームを奪い、結果を疑いのないものにした。

 試合後にジョコビッチはメドベージェフがグランドスラム大会で優勝するのは時間の問題だと思うと言ったが、それがあと数年かかっても自分は構わないことを示唆した。そうなればジョコビッチは、グランドスラム獲得タイトル数でロジャー・フェデラー(スイス)とナダルに追いつくための時間を持てることになる。

 それはまた、大会以外の場所で一緒に過ごす時間が減るということも意味しているのかもしれない。

 表彰式のスピーチの中でジョコビッチは「僕たちはかつて、一緒により多くの時間を過ごしていた。以前はもっと、モナコで一緒に練習していたんだ。君はあれから僕に連絡してこないよね?」とジョークを言い、「でも君が僕についていいことを考えてくれていると聞くことができてうれしかったよ」と語りかけた。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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