ビリー ジーン・キングの自伝『オールイン』が8月にアメリカで出版予定

写真は2020年2月にアメリカ・ニューヨークで行われたイベントでのビリー ジーン・キング(アメリカ)(Getty Images)

ビリー ジーン・キング(アメリカ)がこの夏に自伝の出版を予定しており、彼女はそれを『本当の自分』への旅と呼んでいる。

 アメリカの出版社「アルフレッド・A・クノップ」は木曜日、キングの回想録『オールイン:自伝』が8月17日に出版されると発表した。それはキングのグランドスラム大会における39タイトルと1973年の有名な『バトル・オブ・ザ・セクシーズ(性差を超えた戦い)』でボビー・リッグス(アメリカ)を倒した逸話などを含む、彼女の高名で画期的なテニスキャリアのハイライトをカバーしている。

 現在77歳のキングはその書籍の中でテニス界の女子選手たちのための活動だけでなく、それを超えて摂食障害の苦しみや自身の性的アイデンティティなど個人的なことについても綴っている。

 ラリー・キング氏(アメリカの有名な司会者とは別人)と結婚して10年以上夫婦として生活を送っていたキングは、81年に同性愛者であることをカミングアウトした。彼女は51歳になるまで、同性愛者であることに完全な心地よさを感じられなかったと打ち明けた。

 クノップ社が提供した抜粋によれば、キングは書籍の中で「早い段階で私にとってもっとも明白だったのは、私が望んでいた世界はまだ存在していなかったということだった」と書いている。

「それを生み出せるか否かは、私の世代次第なのだろう」

 キングはまた、2008年に出版された『プレッシャーは特権:私が人生から学んだ教訓とバトル・オブ・ザ・セクシーズ』の著者でもある。彼女は1980年代前半にも『ビリー ジーン・キング:自伝』という回想録を出版していたが、レズビアンであることを公表したばかりだった彼女の財政を心配した当時のマネージャーの勧めでやや急いで出した本だったと明かしている。

「あの本は不完全で、私がまだ真実を他の人々と分かち合う心の準備ができていないときに書かれたものでした」と彼女はAP通信への声明文の中で説明した。

「今回の『オールイン』は、私が初めて自分自身の言葉で語った完全な形での自叙伝なのです」

 テニス界の偉人であるキングの自伝『オールイン』は、アンドレ・アガシ(アメリカ)やアーサー・アッシュ(アメリカ)の回想録も手掛けたジョナサン・シーガル氏が編集を担当している。(APライター◎ヒレル・イタリー/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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