メーカーが新しい使用球の性能に太鼓判「我々のボールは石ではない」 [フレンチ・オープン]

 テレビの取材を常に受け付けているコリンズ氏はシカゴから大会に連絡を入れ、「エバンズのコメントについて彼を擁護するつもりはありませんが」と前置きした上で、彼の指摘は問題がボール自体ではなく取り扱い方法にあるのだと主張した。

 いくつかのボールは、コートサイドに寄せられているカバーの中に転がっていった。広げられていない状態のカバーは雨水が水たまりになっており、ボールが水浸しになってしまうのだ。

「確かにダメージはありましたが、現実はそういうことなのです。いくつかのボールは文字通り、水たまりの中にありました」とコリンズはAP通信に語った。「それらのボールは、プレーから除去されるべきだったのです」。

 バウンドの高さとレッドクレーのサーフェスに触れてからの反発の強さを欠くと感じたことをプレーヤーが表現するのに、テニス用語の一種として「重い」あるいはナダルの場合「超重い」という言葉を使う。彼らの表現はこのボールが反発力が低くて不適切なものという印象を与え、どこかに欠陥があるのではとさえ感じさせてしまう。

 しかしコリンズ氏によると、テニスの運営組織によって細かく測定されて検査基準をクリアしたボールの仕様は酷評されるようなものではない。フレンチ・オープンで2011年にダンロップから変更されたときにやはり賛否両論だった以前のバボラ製のボールと比べても、ごくわずかしか違いがないのだ。

 開発期間中にブランド名を付けていないウイルソンのボールはプレーヤーたちによるブラインドテストを受けており、10回の反復を通してコリンズ氏曰く「非常にきめ細かな」微調整を重ねてきた。その結果、大会ディレクターのギー・フォルジェ(フランス)が「非常にいいボールだ」と主張する最終的製品に至ったのだ。

「純粋なスペックから言えば、以前の(バボラ製の)ボールとこのボールは実質的に同一です」とコリンズは明言した。「重さ、バウンド力、サイズ、ラケットに当たったときの変形、ふたつは非常に類似しています」。

 また彼は、「重さに関して、違いは0.5g未満です」と言い添えた。「何か変更があったとき、選手たちは過剰に敏感になります。そして不幸なことに、ときどきそれらの知覚や感覚が常識を凌駕してしまうのです。これはそういったことのほんの一例なのです」。

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