メーカーが新しい使用球の性能に太鼓判「我々のボールは石ではない」 [フレンチ・オープン]

2020-10-02

メーカーが新しい使用球の性能に太鼓判「我々のボールは石ではない」 [フレンチ・オープン]

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　今大会で予選から2回戦まで勝ち上がったジャック・ソック（アメリカ）は、違いに気づかないという選手のひとりだ。

「一般的に言って、もしふたつの違うボールをくれたとしても、どっちがより軽くてどっちが重いかなんて分からいよ。僕はただコートに出ていってプレーするだけだ」と彼は1回戦でストレート勝ちをおさめたあとにコメントした。「他の選手たちが話しているクレイジーな違いってやつが、僕にはよく分からないね」。

　そして世界ランク2位のナダルが「正直、クレーコートでプレーするのに適したボールじゃない」と言い、それからスペイン語で「寒さの中だと、まるで石みたいだよ」と付け加えた一方で、同7位のアレクサンダー・ズベレフ（ドイツ）はまったく反対の意見を持っていた。ナダルと同じくズベレフはウイルソンの契約選手ではなく、彼のラケットのスポンサーはヘッドだ。しかしズベレフは、このボール変更を大いに喜んでいた。

「僕にとっては、バボラは史上最悪のボールだった。だから僕にとって、他のどのボールも進歩だよ」と彼はドイツ語で話した。「僕らは今、小雨が降る10度の気候の中でプレーしていいるんだ。今この状態の中でボールがいいとか悪いとか、あまり言うことはできないと思うよ」。

　ストレート勝ちだったナダルの初戦で見られた兆候から言えば、彼の得意なショットであるフォアのトップスピンでのボールスピードは昨年より速いとコリンズ氏はと主張する。

「テニスはメンタルが重要なスポーツですから、彼はただ自分からプレッシャーを取り除くためにあのようなコメントをしたのかもしれません。“石”は間違いなく彼のテニスにとってよくないでしょうが、吉報は『我々のボールは石ではない』ということです」（APライター◎ジョン・レスター／構成◎テニスマガジン）

※写真はラファエル・ナダル（スペイン）
PARIS, FRANCE - SEPTEMBER 30: Rafael Nadal of Spain plays a backhand during his Men's Singles second round match against Mackenzie McDonald of the United States on day four of the 2020 French Open at Roland Garros on September 30, 2020 in Paris, France. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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