シード連破のコルダがベスト16進出「物凄く特別なこと」 [マイアミ・オープン]

写真はセバスチャン・コルダ(アメリカ)(Getty Images)

ATPツアー公式戦の「マイアミ・オープン」(ATP1000/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月24日~4月4日/賞金総額429万9205ドル/ハードコート)の男子シングルス3回戦で、セバスチャン・コルダ(アメリカ)が第17シードのアスラン・カラツェフ(ロシア)を6-3 6-0で退け、シード選手に対する2試合連続の勝利をおさめた。

 この結果でコルダは、今大会で16強入りした4人目のアメリカ人選手となった。彼の父であるペトル・コルダ(チェコ)は大会がキービスケーンで行われていた頃に11回出場して4度4回戦をプレーし、1993年には準決勝に進出したことがある。
 
「間違いなく最高だし、僕にとって物凄く特別なことだよ」と若いコルダはこのマイアミの成功についてコメントした。

 2月にトップ100入りを果たし将来を嘱望される20歳のコルダは次のラウンドで、第25シードのアドリアン・マナリノ(フランス)を6-1 6-4で破って勝ち上がった第5シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)と対戦する。

 第26シードのホベルト・ホルカシュ(ポーランド)は第6シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)を6-3 7-6(6)で倒す番狂わせに成功したが、シャポバロフは線審の代わりを務める「ホークアイ・ライブ」のシステムによるいくつかのコールに苛立ちを見せた。
 
「僕たちはホークアイがある状況に徐々に慣れてきているよ。今までの感覚とはちょっと違うけどね」とホルカシュは話した。

 第2シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)はセットを失ったが、第28シードの錦織圭(日清食品)を6-3 3-6 6-1で振りきった。また第4シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)が第29シードのマートン・フチョビッチ(ハンガリー)を6-2 6-1で、2014年USオープン優勝者のマリン・チリッチ(クロアチア)は19歳のロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)を6-3 6-4で下し、勝ち上がった両者の4回戦での対戦が決まった。

 ルブレフは過去22日間で3度目となるフチョビッチとの対戦にまたも勝ったが、これにはカタールでのフチョビッチの棄権による不戦勝は含まれていない。つまり両者はここ4大会のすべてで顔を合わせており、ロッテルダム決勝からフチョビッチの最後の相手はいつもルブレフだったことになる。

「マートンは僕に『いい加減にして欲しいよ。もう君の顔を見たくないんだ』って言ってたよ」とルブレフは明かした。

 そのほかの試合では第12シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)が第20シードのユーゴ・アンベール(フランス)を6-4 7-5で、第24シードのロレンツォ・ソネゴ(イタリア)はダニエル エライ・ガラン(コロンビア)を7-6(6) 6-3で倒し、ベスト16が出揃った。

 4回戦ではチチパスがソネゴと、ラオニッチはホルカシュと対戦する。(APライター◎スティーブン・ワイン/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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