2018年覇者イズナーが4回戦へ、両者ブレークポイントなしの接戦を制す [マイアミ・オープン]
この試合でのイズナーは一度もブレークポイントを手にすることができなかったが、とにかく勝った。それはビッグサーブが武器で長身のイズナーにとって、ある意味で典型的な出来事だ。
これによりイズナーは、マイアミでオジェ アリアシムに対して4セット連続でタイブレークを制したことになる。というのもふたりは2019年大会の準決勝で顔を合わせ、イズナーが7-6(3) 7-6(4)で勝っていたのだ。
そのときのリマッチとなったこの試合では、どちらのプレーヤーもブレークポイントを掴むことができなかった。それはつまり、勝敗は数本のショットによって決まったということを意味する。“勝った場合には”という条件付きで、イズナーはそのような試合を好むと話した。
「勝つときに限ってだけど、そういう試合は楽しいものさ。わずかなポイント差で負けるのは歯がゆいものだ。僕の試合はほとんどの場合がそんな感じだね。僕が今ここで敗者として話し、家に帰ることになっていてもまったく不思議ではなかったよ」とイズナーはコメントした。
「彼を倒すチャンスを掴もうとするなら、いいプレーをしなければならないんだ。そうしなければ彼には太刀打ちできないからね」
それに対してオジェ アリアシムは、「ジョンに対する試合で6-6というのは、かなりよくあるあスコアだよ。残念ながら惜しくも勝ちを逃したけど、かなりの接戦だったね」と振り返った。
14年のキャリアで最大のタイトルを2018年マイアミで獲得したイズナーはその日曜日、太陽の照りつける蒸し暑い昼頃にコートに入った。そしてこのような気候での彼は、ベストのテニスを発揮することができるようなのだ。
「こういったコンディションは僕に有利なんだ。最悪でも競った試合にできると思っていたし、僅かなポイントが結果を分けるような展開にできると分かっていたよ。そして実際にそうなったね」と彼は語った。
身長208cmのイズナーは2度目のタイブレークで腰を屈めて巧みなドロップボレーを放ち、5-5とするウィナーを決めた。5-6からオジェ アリアシムのサービスで始まったポイントで、イズナーは13本続いたラリーに勝った。これはサービスが支配したこの試合では本当に珍しく、10本以上のラリーが続いたポイントはこれ以外に5回しかなかった。
「あれは僕がこれまでプレーした試合の中で最高のポイントのひとつだったよ」とイズナーは自画自賛した。
イズナーは次のラウンドで、第7シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)と対戦する。バウティスタ アグートはこの日、第31シードのヤン レナード・ストルフ(ドイツ)に4-6 6-3 6-2で挽回勝ちをおさめた。(APライター◎スティーブン・ワイン/構成◎テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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