6本のマッチポイントを凌いだサカーリが死闘を制し、大坂との準々決勝へ [マイアミ・オープン]
対戦相手の棄権により3回戦が不戦勝だった大坂は金曜日からプレーしておらず、この休止期間は少し難しかったのだと明かした。
「これまでの人生であまり不戦勝を経験していなかったから、何をしたらよいのか正直なところ少し戸惑ったの」と大坂は話し、「私はリズムを感じるのにそれほど多くの大会を必要とするタイプの選手ではない」と自己分析した。
6本のセットポイントを無駄にしてしまった大坂は最終的に第1セットを先取し、第2セットでは5度目のブレークポイントをものにして2-1とリードを奪った。そのあとにメルテンスはメディカルタイムアウトを取り、右肩下部の治療を受けるために10分ほどコートを離れた。
バナナを食べたり何本かサービス練習をして待っていた大坂は再開後に試合の主導権を握り続け、メルテンスはもはや1ゲームも取ることができなかった。
大坂は次のラウンドで、第23シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)と対戦する。サカーリは6本のマッチポイントを凌ぎ、第29シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)に6-4 4-6 7-6(6)で競り勝った。
ペグラは第3セット5-3リードでサービング・フォー・ザ・マッチを迎えながら試合を終わらせることができず、次のゲームではデュースから粘って5本のマッチポイントを握ったが守備的になりすぎたことで凌がれてしまった。最後のタイブレークで6-5としてペグラに6度目のチャンスが訪れたが、サカーリにリターンエースを決められた。
ピンチの場面でもアグレッシブな姿勢を崩さなかったサカーリは、手にした最初のマッチポイントでフォアハンドのドライブボレーを叩き込んで2時間38分の死闘に終止符を打った。
試合後のオンコートインタビューで多くのマッチポイントを凌いだことについて聞かれたサカーリは「とにかく全力で戦い続け、ポジティブな姿勢を崩さないように…」と説明し始めたが、微笑みながらも「ごめんなさい。あまりに疲れすぎてもう話せないわ」と言って短めに切り上げた。
ノーシードから勝ち上がってきたサラ・ソリベス トルモ(スペイン)は第27シードのオンス・ジャバー(チュニジア)を6-4 0-6 6-1で倒し、4試合連続のフルセット勝利をマークした。
「私は今、間違いなく人生で最高のテニスをプレーしているわ」とソリベス トルモは2時間かかったものの自身にとって今大会でもっとも早く終わった試合のあとに語った。
ソリベス トルモの準々決勝の対戦相手は、第8シードのビアンカ・アンドレスク(カナダ)に決まった。アンドレスクはこの日の最終試合で第12シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)を3-6 6-3 6-2で振りきり、8試合中5試合がフルセットで決着がついた女子シングルス4回戦を締めくくった。(APライター◎ティム・レイノルズ/構成◎テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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