ナダルが世界111位相手にセットを落とすも初戦突破、フォニーニは失格負け [バルセロナ・オープン]

写真は勝利を決めた直後のラファエル・ナダル(スペイン)(Getty Images)

ATPツアー公式戦の「バルセロナ・オープン・バンコサバデル」(ATP500/スペイン・バルセロナ/4月19~25日/賞金総額170万2800ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦でラファエル・ナダル(スペイン)が世界ランク111位を相手にフルセットに持ち込まれ、ファビオ・フォニーニ(イタリア)は暴言を吐いたと見なされたために失格処分を受けた。

 線審が主審にフォニーニが汚い言葉を使ったと報告したため、第9シードのフォニーニは予選勝者のベルナベ・サパタ ミラージェス(スペイン)に0-6 4-4でリードされていた場面で失格の宣告を受けた。

 嫌疑をかけられた悪行を否定したフォニーニはコートから去る際に憤りを抑えきれず、ラケットをネットポストに打ちつけて破壊してしまった。

「何が起こったのか訳が分からないよ。この件については調査してもらうつもりだ。僕はやっていないことの代償を払わされてしまったんだからね」とフォニーニはスペインのメディアに語った。

 思わぬ形で16強入りを決めたサパタ ミラージェスは次のラウンドで、ジョーダン・トンプソン(オーストラリア)を6-4 6-0で破って勝ち上がった第6シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)と対戦する。

 バルセロナで最多記録更新となる12度目の優勝を目指す第1シードのナダルはスロースタートを克服し、予選勝者のイリヤ・イバシカ(ベラルーシ)を3-6 6-2 6-4で倒した。

 最初の2ゲームを落としたナダルは、苦労しながらも第3ゲームをキープした。彼は第1セットを落としたあと迅速に体勢を立て直して第2セットを取り返したが、第3セットの序盤にブレークされた。

 ナダルは3回戦で、バルセロナで2014年と15年に2連覇した実績を持つ日本の錦織圭(日清食品)と対戦する。錦織はこの日、第13シードのクリスチャン・ガリン(チリ)を7-6(5) 4-6 6-1で退けた。

 同大会に出場した過去9回のうち6度優勝しているナダルは、前週のモンテカルロではアンドレイ・ルブレフ(ロシア)にフルセットで敗れてベスト8に終わっていた。

 センターコートではナダルの試合に先立ち第3シードのルブレフがラッキールーザーのフェデリコ・ガイオ(イタリア)を6-4 6-3で、モンテカルロ決勝でルブレフに勝ってマスターズ初制覇を果たした第2シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)はワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したジャウメ・ムナール(スペイン)を6-0 6-2で下し、それぞれ16強入りを決めた。

 そのほかの試合では最4シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)、第10シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)、第14シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)、アルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)、コランタン・ムーテ(フランス)が勝ち上がり、ベスト16が出揃った。

 昨年の大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、開催中止となっていた。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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