イタリア国際の男子決勝でヒヤリの場面、ナダルがラインに躓いて転倒「あれは危険だ」

写真はサイドラインに躓いて転倒したラファエル・ナダル(スペイン)(Getty Images)

ATPツアー公式戦の「BNLイタリア国際」(ATP1000/イタリア・ローマ/5月9~16日/賞金総額256万3710ユーロ/クレーコート)の男子シングルス決勝で、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)が第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を7-5 1-6 6-3で倒して自身の記録を更新する10回目の優勝を果たした。

 第1セットでナダルがわずかに盛り上がったように見えるラインに躓いたとき、ヒヤリとする瞬間があった。このアクシデントでナダルの背中は泥だらけとなり、左膝は擦り傷ができて血が滲んだ。

「あれは危険だよ。この間も重大なケガをするところだったんだ。今日も同じだった。ラインがクレーの表面よりも盛り上がっていたんだ」とナダルは話した。

 お互いにキープして迎えた第1セット3-3の競った場面でサーブ&ボレーを試みたジョコビッチがドロップボレーを打ち、追いついたナダルがフォアハンドのパッシングショットを決めたあとにダブルスのサイドラインに躓いて転んだ。

 直ぐに起き上がったナダルは激怒して左腕を振り回し、主審に危険だとアピールした。それから主審とコートスタッフが問題が起きた場所を確認し、ラインを釘で打ち込んで応急処置を施した。

 同じようなことがナダルの身に起こったのは、今週で2度目のことだった。ナダルは第6シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を倒した準々決勝で、似たような状況で転倒していたのだ。

「少し動揺したよ。問題ははっきりしている。ラインはプラスチック製で、ときどき浮いてきてクレーの表面よりも高くなるんだ」とナダルは重ねて危険を訴えた。(APライター◎アンドリュー・ダンプ/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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