セレナの復帰2戦目は2回戦で世界68位にストレート負け [エミリア ロマーニャ・オープン]

写真はイタリア国際でのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)(Getty Images)

WTAツアー公式戦の「エミリア ロマーニャ・オープン」(WTA250/イタリア・エミリア ロマーニャ州パルマ/5月16~22日/賞金総額23万5238ドル/クレーコート)の女子シングルス2回戦で第1シードのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が世界ランク68位のカテリーナ・シニアコバ(チェコ)に6-7(4) 2-6で敗れ、セレナの復帰2戦目はまたしても期待外れの結果に終わった。

 前週のローマで初戦敗退を喫したあとにパルマからのワイルドカード(主催者推薦枠)での招待を受け入れたセレナは前日に行われた1回戦で予選を勝ち上がってきた17歳のリサ・ピガート(イタリア)を6-3 6-2で退け、2月のオーストラリアン・オープン準々決勝でシモナ・ハレプ(ルーマニア)を倒して以来の勝ち星を挙げていた。

 少し休息の期間を取ったあと、セレナは前週のローマで昨年のフレンチ・オープンで4強入りしたナディア・ポドロスカ(アルゼンチン)にストレートで敗れた。マーガレット・コート(オーストラリア)の持つグランドスラム最多優勝回数「24」の記録を追い求めるセレナは、2週間足らずで始まるフレンチ・オープンの準備を行っている。

「私はあまり多くのミスを犯さなかったし、彼女もそれを感じたのだと思う。彼女はもっと激しく攻めようとしてミスをたくさんしていたけど、私はそれに助けられたわ。試合を通して高いレベルをキープすることができて本当にうれしい」とシニアコバは振り返った。

 シニアコバは第1セット4-5からセットポイントをセーブし、それが彼女に自信を与えたように見えた。彼女はタイブレークを制してセットを先取したあと、第2セットではぐいぐいと引き離して最後の18ポイントのうち16本を取った。

 39歳のセレナはプレッシャー下でダブルフォールトを積み重ね、最後はセレナのフォアハンドがアウトしてシニアコバが3本目のマッチポイントをものにした。セレナはこの試合を通し、合計7本のダブルフォールトを犯した。

「素晴らしいわ。私にとって大きな意味がある」とシニアコバはこのキャリア6度目のトップ10に対する勝利のあとに語った。

「私は驚くべき試合をした。自分がこのようにプレーでき、いいテニスができるのだということを自分自身に示しているわ。私は毎回もっと集中し、落ち着いてすべてのポイントに備える必要があるだけよ。こんなふうに続けられたら本当にうれしいんだけどね」

 この日はセレナの試合以外にも2回戦が2試合行われ、第5シードのアマンダ・アニシモワ(アメリカ)が予選勝者のアンナ カロリーナ・シュミドローバ(スロバキア)を6-2 6-4で、元USオープン優勝者のスローン・スティーブンス(アメリカ)は第4シードのダリア・カサキナ(ロシア)を1-6 6-4 7-5で下し、それぞれ8強入りを決めた。

 そのほかの試合では第2シードのペトラ・マルティッチ(クロアチア)、第3シードのコリ・ガウフ(アメリカ)、予選勝者のアンナ レナ・フリードサム(ドイツ)、ラッキールーザーで本戦入りしたリュドミラ・サムソノワ(ロシア)、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したサラ・エラーニ(イタリア)が2回戦に駒を進めた。

 この大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックによりフレンチ・オープン(フランス・パリ/クレーコート)の開幕日が1週間遅れた中、WTAツアーのカレンダーに新たに追加されていた。(C)AP(テニスマガジン)

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles