セレナが約3ヵ月ぶりの勝利、対戦相手の17歳は試合後に写真をおねだり [エミリア ロマーニャ・オープン]

写真はイタリア国際でのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)(Getty Images)

WTAツアー公式戦の「エミリア ロマーニャ・オープン」(WTA250/イタリア・エミリア ロマーニャ州パルマ/5月16~22日/賞金総額23万5238ドル/クレーコート)の女子シングルス1回戦で、第1シードのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が17歳のリサ・ピガート(イタリア)を6-3 6-2で下して約3ヵ月ぶりとなる勝利をおさめた。

 前週のローマで初戦敗退を喫したあとにパルマからのワイルドカード(主催者推薦枠)での招待を受け入れたセレナは最初のゲームでサービスゲームを落としはしたものの、その後は試合を支配した。

「私はちょうど居心地のよさを感じ始めているところよ。私はいつもクレーコートをとても快適に感じていたけど、今年は通常よりも移行が難しかったわ。それは私がクレーコートでプレーしていなかった期間が長かったからでしょうね」とセレナはコメントした。

 2月のオーストラリアン・オープン準々決勝でシモナ・ハレプ(ルーマニア)を倒して以来、セレナは試合で勝っていなかった。セレナはその今年最初のグランドスラム大会の準決勝で、大坂なおみ(日清食品)に敗れていた。少し休息の期間を取ったあと、セレナは前週のローマで昨年のフレンチ・オープンで4強入りしたナディア・ポドロスカ(アルゼンチン)にストレートで敗れた。

 マーガレット・コート(オーストラリア)の持つグランドスラム最多優勝回数「24」の記録を追い求めるセレナは、2週間足らずで始まるフレンチ・オープンの準備を行っている。彼女がこれ以前クレーコートで勝ったのは、昨年のロラン・ギャロス1回戦でのことだった。

 これはピガートにとってWTAツアー本戦での初試合だったが、グランドスラム大会を23度制したセレナにとっては1001試合目だった。ピガートは試合が終了した直後、セレナにコートで一緒に写真を撮って欲しいと頼んだ。

「とてもクールで勇気のある行動だったわ。何年か経って彼女が振り返り、『これが私の初試合よ』と思い出したりするのよ。私も自分の最初の試合でそれをやっていたらどんなによかったか。すごく素敵だったと思うわ」とセレナは話した。

 世界ランク572位のピガートはエレオノーラ・アルビシ(イタリア)と組み、ダブルスで昨年の全仏ジュニアのタイトルを獲っていた。

 セレナは次のラウンドで、ティーンエージャーのクララ・タウソン(デンマーク)を6-1 6-3で破って勝ち上がった世界68位のカテリーナ・シニアコバ(チェコ)と対戦する。

 また元USオープン優勝者のスローン・スティーブンス(アメリカ)が予選を勝ち上がってきたキャサリン・マクナリー(アメリカ)との同胞対決を7-6(4) 6-4で制し、予選勝者のアンナ カロリーナ・シュミドローバ(スロバキア)はワイルドカードで出場したビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)を5-7 6-2 6-2で退けた。

 そのほかの試合では第7シードのサラ・ソリベス トルモ(スペイン)、第8シードのカロリーヌ・ガルシア(フランス)、カミラ・ジョルジ(イタリア)、予選勝者のマルティナ・ディ ジュゼッペ(イタリア)が2回戦に駒を進めた。

 この大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックによりフレンチ・オープン(フランス・パリ/クレーコート)の開幕日が1週間遅れた中、WTAツアーのカレンダーに新たに追加されていた。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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