フィンランド系スイス人ラクソネンがサプライズを起こし、3回戦で錦織と対決 [フレンチ・オープン]

写真はヘンリー・ラクソネン(スイス)(Getty Images)

今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月30日~6月13日/クレーコート)の大会4日目は、ボトムハーフ(ドローの下半分)の男女シングルス2回戦各16試合などが行われた。

 ロジャー・フェデラー(スイス)とスタン・ワウリンカ(スイス)がテニスに関するすべての注目を独占している国を代表するヘンリー・ラクソネン(スイス)は、日陰の身でいることに慣れている。しかし、今回は少し違った。

 29歳のラクソネンは第11シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)に対して「人生最高の試合」と自ら呼んだパフォーマンスを披露し、3回戦への驚きの進撃を実現した。この試合でのラクソネンは、53本ものウィナーを決めた。

「ここまでのところ、ショットはラインの内側に落ちている。次に何が起こるか見てみよう」とラクソネンはコメントした。

 今季のツアー本戦で未勝利のラクソネンは大会前、5連敗の不振を経験していた。彼は今大会を迎えるまで、昨年10月からツアー本戦の試合で勝つことができていなかったのだ。

「先週のジュネーブでは少しプレーがよくなっていたし、ここでは予選ラウンドでいくつかの厳しい試合を潜り抜けた。今日は僕にとって、ただただ素晴らしい試合だったよ。僕は本当にアグレッシブにプレーし、それが成果を生んだんだ」とラクソネンは振り返った。

 16歳のときにフィンランドから父の母国であるスイスに移ったラクソネンはヘルシンキの近くで育ち、難しいコンディションの中でプレーすることを学んだ。

「あそこではクレーコートを非常に早く、ときには3月の終りか4月の初頭にもうオープンするんだ。ときどき、ちょっぴり雪が降っているときにプレーしていたからね。でも僕たちはいつも、かなり長いクレーコートシーズンを送っていたよ」と彼は話した。

 ラクソネンは次のラウンドで、第23シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)を4-6 6-2 2-6 6-4 6-4で破って勝ち上がった日本の錦織圭(日清食品)と対戦する。(APライター◎サミュエル・ペトレキン&アンドリュー・ダンプ/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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