錦織がグランドスラム大会でまたも5セットの勝利「すでに5試合戦ったような感じ」 [フレンチ・オープン]

写真は錦織圭(日清食品)(Getty Images)

今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月30日~6月13日/クレーコート)の大会4日目は、ボトムハーフ(ドローの下半分)の男女シングルス2回戦各16試合などが行われた。

 2つの試合、10セット、合計628ポイント…。錦織圭(日清食品)にとってのグランドスラム大会は、またも5セットマッチで満ちていた。

 元USオープン準優勝者の錦織は第23シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)に4-6 6-2 2-6 6-4 6-4で競り勝ち、3回戦に駒を進めた。彼は予選勝者のアレッサンドロ・ジャンネッシ(イタリア)に対する1回戦でも、フルセットの戦いを強いられていた。

「僕のエネルギーレベルはあまりよくなかった。最初の試合で4時間、今日の試合も4時間…。僕はただただプレーし続けている」と錦織はコメントした。

「身体はノーと言っているけど、心はプレーし続けろと言っている。すでに5試合を戦ったように感じているよ」

 この勝利で錦織はフレンチ・オープンでの5セットマッチの戦績を9勝2敗、キャリアでは26勝7敗とした。彼はここ11回の5セットマッチのうち10試合に勝っている。

 ハチャノフは第5セットに怒ってラケットのストリングを叩いたことで右の中指を傷つけ、メディカルスタッフによる治療を受けた。

 試合が長引くにつれて錦織はポイントをより早く終わらせようとし、サーブ&ボレーなど様々な戦術を混ぜ始めた。最初のマッチポイントで、彼は鋭い逆クロスのフォアハンドをほとんどライン上に叩き込んだ。本当にぎりぎりだったので、それがインで試合が3時間59分でついに終わったのだと気付く前に錦織自身さえが躊躇したほどだった。

 ラブゲームでブレークして試合を終わらせたあと、錦織は「最後のゲームではとにかくアグレッシブにプレーしようとしただけだった」と振り返った。

 錦織は次のラウンドで、予選から勝ち上がってきたヘンリー・ラクソネン(スイス)と対戦する。ラクソネンはこの日、第11シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)を6-3 2-6 6-3 6-2で倒してトップ20の選手に対しての初勝利を挙げた。(APライター◎サミュエル・ペトレキン&アンドリュー・ダンプ/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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