「強くなって戻ってきて欲しい」大坂なおみにエールを送ったガウフ

写真はコリ・ガウフ(アメリカ)(Getty Images)

今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月30日~6月13日/クレーコート)の女子シングルス2回戦で、ワン・チャン(中国)を6-3 7-6(1)で退けたコリ・ガウフ(アメリカ)が大坂なおみ(日清食品)について語った。

「彼女は人間的にすごくいい人で、優しくて、悪いところは何もない。私にはオンコートでもオフコートでもいろいろ優しくしてくれた印象的な場面もあるし、いつも気にかけてくれている。彼女の現在の状態は不幸だと思っている。私にはサポートの手を差し伸べることしかできない。ツアーを回るのは本当に大変なこと。他の選手とも話したけど、現在の彼女と似たような経験をした選手も何人かいる。一般の人も同じような経験があるかもしれないけど、彼女ほど世界に注目されることはなかなかないはず。あれだけ多くの人々に知られていると、相当に難しいと思う」

 強くなって復帰してほしいとエールを送った。

「メンタルヘルスの問題を乗り越えて欲しい。この重圧を乗り越えて、さらに強くなってツアーに戻ってきて欲しいと思う。選手や大会運営は彼女を何らかの方法で助けることができるはず。私ができるのはサポートする姿勢を示すことだけ」

 自身は15歳からツアーを回っており、WTAから受けたサポートについて語った。

「私個人には、WTAにメンタルヘルスでサポートしてくれるスタッフがいて、何度かアドバイスを聞いたこともあるし、聞かなかったこともある。当然、自分にもアップダウンがあるから、必要な場面もあれば必要ないときもある。私の意見では、WTAはメンタルやフィジカルの部分で助けてくれる用意がある」

 大坂の会見拒否、このメンタルヘルス問題についてコメントするのは難しいという。

「彼女の状況は知らないし、いま何を感じているのか分からないけど、会見を拒否することが彼女にとってベストの判断だったと思う。今回のことの裏側で何が起きているのか私には分からないから、それに対して意見は言えない。もしかしたら、彼女にとって会見をするのは、気持ちが不安になるトリガーなのかもしれないし、そうではないかもしれない。間違った情報を流したくないし、コメントするのは難しい」
 
 自身も精神面で苦労したというが、2年前のウインブルドンで活躍したことが大きな自信になったという。

「私もかなりのアップダウンを経験した。今ここに到達していることはうれしい。2年前のウインブルドンの前はあまりハッピーじゃなかったと思うけど、あの活躍のあとは全体的にハッピー。ウインブルドンの予選から勝ち上がって4回戦まで進んだことで、オンコートで自信がつき、オフコートにも自信を持てるようになった。オンとオフのよいバランスがとれて、それで少しは人間的に成長できたのだと思う」(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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