ナダルが空っぽのセンターコートで35歳のバースデー勝利 [フレンチ・オープン]

写真はラファエル・ナダル(スペイン)(Getty Images)

今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月30日~6月13日/クレーコート)の男子シングルス2回戦で空っぽのセンターコートの普通ではない静けさの中、ラファエル・ナダル(スペイン)はかなり慣れ親しんだもの――勝利――を掴んで35回目の誕生日を祝った。

 第3シードのナダルはリシャール・ガスケ(フランス)を6-0 7-5 6-2で下し、2004年の初対戦以来のガスケに対する対戦成績を17勝0敗とした。ガスケは2008年夏のトロント以来、ここ12対戦で1セットを取ることすらできていない。

 新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックに関する規則で観客たちは21時までに立ち去らなければならず、フィリップ・シャトリエ・コートにナダルのロラン・ギャロスでのマッチ102勝目を目撃するファンはひとりもいなかった。

 わずか24分で第1セットを取ったナダルは、「驚くべき第1セットをプレーしたと思う。あのスコアになるほどリシャールが悪いプレーをしていたとは思わないけど、僕はあまりミスを犯さなかったね」と振り返った。

 第2セットで2-5から挽回したガスケは5-5まで追い上げたが、第12ゲームでイージーボレーをミスしてしまった。ナダルはその隙を逃さず、ふたたびブレークを果たして2セットアップとした。

 2つ目のマッチポイントをものにしたナダルはオープン化以降の時代にひとりの相手に負けなしの17連勝を飾った選手として、ビヨン・ボルグ(スウェーデン)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ロジャー・フェデラー(スイス)らの偉人たちに合流した。第1シードのジョコビッチと第8シードのフェデラーも、より早い時間帯の試合で勝って3回戦に駒を進めていた。

 ナダルは湿度のあるコンディションで23時半近くに試合を終えたが、そのことにあまり煩わされているようには見えなかった。

「もっとも大事なのは、自分がいいプレーをしていると感じるということだ」と彼は語った。ナダルは次のラウンドで、ロイド・ハリス(南アフリカ)を4-6 6-3 6-3 6-2で破って勝ち上がったキャメロン・ノリー(イギリス)と対戦する。

 またナダルの同胞で予選から勝ち上がってきた18歳のカルロス・アルカラス(スペイン)は第28シードのニコラス・バシラシビリ(ジョージア)を6-4 6-2 6-4で倒し、同大会において1992年のナダル以降でもっとも若い3回戦進出者となった。(APライター◎サミュエル・ペトレキン&ジェローム・パグマイア/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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