「セレナの弱点はバックハンド」グランドスラム大会で初のベスト8進出のリバキナ [フレンチ・オープン]
「勝てて、とてもうれしい。コートに立って何も期待せず、コーチと話した戦術を遂行するだけだった。それがうまくいった。次の試合も楽しみにしている」
セレナのバックハンドを意図的に攻めた。
「セレナの試合を分析して、彼女にバックハンドを多く打たせるように意識した。オープンスタンスで両手打ちだと、ボールに変化を加えるのが難しいから。でも、フォアハンドは凄くて何度も返された。サービスはいろんなコースをミックスした。大事だったのは、動いてアグレッシブにアタックすること。彼女は出産のあとトップコンディションを取り戻すのに苦労している。前に出て、短いラリーでポイントをとる意識をもってやった」
小さい頃にテレビで見て憧れていたセレナとの試合だった。
「テレビでグランドスラムを何度も見ていたけど、幼かったので詳しくは憶えていない。でも、テレビで見るのとコートで打ち合って実際にパワーを感じるのは全然違う。彼女のサービスはパワフルだから、リターンが難しいのは分かっていた。でも試合が始まって数ポイント後には心地よくプレーできていたから、いけると思った」
セレナが相手でも緊張はしなかった。
「目標はいつでも大会で優勝すること。夢、目標はグランドスラム優勝。コートに立つときはいつも相手のことは考えないようにして、自分に集中している。戦術がうまくいけば勝てるし、負けたらそこから学ぶだけ。結果がどうなろうと、すべてが私にとっていい経験になる」
今大会でブレイクしたが、本人は遅かったと感じているようだ。
「もっと早く今大会のような成績を残せると思っていた。去年の初めも凄く調子がよかった。でも健康の問題やロックダウンがあり、すべてを調整するのが難しくなった。それでも大会に向けてしっかり準備してきた。今大会は初めから2週目にいける自信を持っていた」
客観視できるコーチの存在が大きいという。
「いつも一人ではなく、コーチとプランを考えている。試合前はいつも用意しているけど、プランを遂行するのは簡単じゃない。コーチが自分の武器をよく知っているから、コミュニケーションを取るのは凄く大事」
準々決勝で対戦する第31シードのアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)とは今大会、ダブルスでペアを組んでいる。
「彼女とは対戦したことがない。一緒にダブルスで組むこともあるから、難しい面もある。彼女とのペアは凄く雰囲気がいい。対戦で気を付けるのは、サービスをまずしっかり入れること。それからすべてが始まる」(テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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