「この大会はシンプルなことが整っていない、残念」 アザレンカが男女平等と環境改善を訴える [フレンチ・オープン]
「相手に比べて自分がキレを欠いていたと思う。チャンスがあるときに生かせなかった。今週は痛みなくプレーできた。それがここでの目標でもあり、その点は満足している。全体を振り返るのはまだ早いから、これからじっくり分析したい」
フランステニス連盟(FFT)が提供している大会の環境について不満を感じている。
「私が気になっているのは、FFTが男女平等を主張しており、賞金金額に関しては正しいけど、それ以外は平等ではないのが現状で、とても残念。例えば、ウォームアップでコートに出て、コートがかなり濡れているとすごく危険なもの。それが一つの例。こういうシンプルなことがこの大会は整っていないので、そこに関しては今後も主張していく」
試合コートの男女の割り当ても不平等だという。
「2019年の大会で女子の準決勝がどちらも屋外コートで行われた。テニスをよく見ている人ならわかってくれると思う。そのようなことに関して指摘したほうがいいと思う。自分がナイトセッションでプレーすることになったら、そのときに自分の気持ちを答えたい。もしそのような指示が出されれば、すでに大きな変化と受け取れる」
不満に感じているのは自分だけではないと主張する。
「誰か個人を名指しで批判している訳ではない。ちょっと問題提起しているだけ。人々があまり議論していないことだから。大きな問題を起こそうとしている訳ではない。他の選手にもこの大会で感じたこと、経験したことを聞いてほしいと思う。改善すべき点は他の選手もあると思う」
今後、環境を改善するには選手と大会側との協力関係が欠かせないという。
「選手側の声をもっと運営側に聞いてもらえることを望んでいる。選手も責任をもって自分たちの仕事をしっかりこなし、連盟と協力してコミュニケーションを取ってよりよい環境を作っていくことが理想だと思う」
グラスコートシーズンに向けてのプランはまだ白紙だが、ドイツ・ベルリンで6月12日から始まる大会に向かうようだ。
「正直に言うと分からない。大会、バブル(隔離生活)に疲れたから家に帰りたい。でも、グラスコートシーズンまで時間がないから、帰宅している時間はないと思う。ここに数日残って、ベルリンに行って考えたい」(テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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