あとがないジョコビッチがセットを奪取し第4セットに持ち込む [フレンチ・オープン]

写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月30日~6月13日/クレーコート)の男子シングルス決勝で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)が対戦。2セットを連取されたジョコビッチが第3セットを制し、チチパスから7-6(6) 6-2 3-6で第4セットに突入した。

 第4ゲームでこの日2度目のブレークに成功したジョコビッチは、自分のサービスゲームをすべてキープして第3セットを奪取した。

 両者の過去の対戦成績は、5勝2敗でジョコビッチがリード。全仏では昨年の準決勝で顔を合わせ、ジョコビッチが6-3 6-2 5-7 4-6 6-1で勝っている。

 2016年ロラン・ギャロス決勝でアンディ・マレー(イギリス)を倒して生涯グランドスラム(キャリアを通じて4つのグランドスラムのすべてを制すること)を達成した34歳のジョコビッチは、秋に開催された昨年の大会では決勝でラファエル・ナダル(スペイン)に0-6 2-6 5-7で敗れて準優勝に終わっていた。今年の大会でジョコビッチが勝つと、男子の最多記録を持つナダルとロジャー・フェデラー(スイス)の「20」に迫る19回目のグランドスラム制覇と「ダブルグランドスラム」(四大大会2回以上制覇)の偉業を成し遂げることになる。

 4度目のグランドスラム準決勝を初めて突破した22歳のチチパスは、『ビッグ3』の一角を打破して栄冠を掴むチャンスを手にしている。今季のクレーコートシーズンでのチチパスはここまでに5大会でプレーして3度決勝に進出し、マスターズ初制覇を果たした4月のモンテカルロ(ATP1000)と5月のリヨン(ATP250)でタイトルを獲得した。(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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