アンベールがルブレフを倒してグラスコートで初優勝、ツアー決勝3連勝 [ノベンティ・オープン]

写真はトロフィーを掲げるユーゴ・アンベール(フランス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ノベンティ・オープン」(ATP500/ドイツ・ハレ/6月14~20日/賞金総額145万5928ユーロ/グラスコート)の男子シングルス決勝で、22歳のユーゴ・アンベール(フランス)が第4シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を6-3 7-6(4)で倒してグラスコートでの初優勝を遂げた。

 今大会でのアンベールは第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)らの強豪を破って決勝に至っていた。

 第1セット4-3からブレークに成功したアンベールは、デュースを繰り返す激しい戦いとなった次のゲームで5度目のセットポイントを深いボールによって相手のストロークミスを強いてセットを先取した。

 お互いにキープし合った第2セットはタイブレークにもつれ込んだが、最後はフォアハンドのインサイドアウトでエースを奪ったアンベールが地面にうつ伏せに倒れて勝利を祝った。

 グラスコートを得意としているというアンベールだが、このサーフェスでの優勝は初となる。世界ランク25位の彼にとって、ATP500の大会で優勝したのもこれが初めてだった。

 アンベールは試合後に決勝まで必ずタイブレークが含まれるフルセット続きだった大会を振り返り、「自分をとても誇りに思う。今週を通して厳しい試合ばかりだった。最後がタイブレークで終わる試合が3つあり、メンタル的に厳しかった。本当に素晴らしいタイトルだ」と喜びを吐露した。

 過去に決勝でプレーしたオークランドとアントワープでいずれも勝っていたアンベールはツアー決勝での勝率が100%であることについて「この手の試合は大好きだ。プレッシャーは感じない。素晴らしい挑戦だと感じる。自分を信じ、きっとできると思うんだ。他の日よりも一層いいプレーができるとね」と話し、自信を漲らせた。

「グラスコートでプレーするたびに楽しんでいるよ。グラスコートは大好きだ」と認める彼がいま見つめるのは、言うまでもなくウインブルドンだ。

「ウインブルドンは僕の目標だ。どんどん調子を上げていきたい。先週(シュツットガルト)はまだ磨きをかけなければいけない詳細があった。正直、自信はある」とアンベールはコメントした。

「自分にプレッシャーをかけるつもりはないけど、ウインブルドンは僕が大好きな大会なんだ」

 ダブルス決勝も行われ、第3シードのケビン・クラウィーツ(ドイツ)/オリア・テカウ(ルーマニア)がオジェ アリアシム/ホベルト・ホルカシュ(ポーランド)を7-6(4) 6-4で下して同ペアでの初タイトルを獲得した。

 昨年の大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、開催中止となっていた。(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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