「素晴らしい雰囲気をありがとう」4年ぶりの出場で1回戦突破のマレー [ウインブルドン]
2年ぶりの開催となる今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月28日~7月11日/グラスコート)の男子シングルス1回戦で、アンディ・マレー(イギリス)が第24シードのニコラス・バシラシビリ(ジョージア)を6-4 6-3 5-7 6-3で倒した。
「このセンターコートにふたたび戻ってプレーすることができて、本当にうれしい。雰囲気は本当に素晴らしかった。テニスに復帰してから、この8、9ヵ月は無観客だったから、ファンの前でプレーするのが凄く待ち遠しかった。コートに出てきたとき、それから試合を通して素晴らしい雰囲気を作り上げてくれてありがとう」
ストレートで勝てると思ったが、甘くなかった。
「第3セットを落としてロッカールームに戻ったときは、精神的に厳しい瞬間だった。それだけに第4セットを取ることができてよかった」
第3セットが終わって屋根が閉じる間に何をしていたのか。
「屋根が閉じる中断期間はトイレに行っただけさ。第3セットを落としてかなり落ち込んでいたから、自分がどんなプレーをしていたのかを振り返り、ポイントを取れていたときのいいプレーを思い出していた。ドロップショットを減らし、サービスもそのあとよくなったと思う」
この数ヵ月間も復帰できる確証がないまま努力してきた。
「この数ヵ月も大変だった。もう重いケガがなかったのに、なかなかコートに立つことができなかった。ジムでトレーニングをするなど、この場所、このレベルに戻ってくるために必要なことを続けてきた。戻ってこられて本当にラッキーだと思う」
引退を心配する周囲の声を一掃した。
「“これが最後のウインブルドンになるのか?” “これが最後の試合になるのか?”と何度も聞かれてきた。何でそんなことを聞かれるのか分からなかった。答えはいつも“ノー”。僕はプレーを続けるし、プレーしたいんだ」
バシラシビリを倒し、大きな自信を手にした。
「凄くプレーを楽しんでいるし、今もトップレベルで戦える。今日の相手だってランキング28位だろ? ずっと試合をしてなかったのに、彼に勝つことができた。みんな、ありがとう!」
マレーは2回戦で、ともに予選を勝ち上がってきたアルトゥール・リンデルネック(フランス)とオスカー・オッテ(ドイツ)の勝者と対戦する。接戦となったこの試合は、最終セット9-9の時点で日没順延となった。(テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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