ウインブルドン優勝の15日後、世界1位バーティが東京オリンピック初戦敗退の番狂わせ「主導権を握れなかった」

写真は女子シングルス1回戦で敗れた世界ランク1位のアシュリー・バーティ(オーストラリア)(Getty Images)


 1年遅れでの開催となる世界的なスポーツの祭典「東京オリンピック2020テニス競技」(東京都江東区・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/7月24日~8月1日/ハードコート)の大会2日目は、引き続き男女単複の1回戦が行われた。

 プレーを再開した大坂なおみ(日清食品)は変わらず勝ち、ふたたびメディアと話している。オリンピックの聖火台に火を灯した日本のスーパースターは日曜日に行われた女子シングルス1回戦で、世界ランク52位のジェン・サイサイ(中国)を6-1 6-4で退けた。これは彼女にとって、約2ヵ月ぶりの試合だった。

「何より私はテニスをプレーすることに集中しています」と大坂はコメントした。

「オリンピックは子供の頃からの私の夢でした。だから私が取った休息期間は非常に必要なものだったと感じています。気分的にリフレッシュすることができ、ふたたびハッピーな気持ちになれました」

 大坂は次のラウンドで、マリア カミラ・オソリオ セラーノ(コロンビア)を6-4 6-1で破って勝ち上がった世界50位のビクトリヤ・ゴルビッチ(スイス)と対戦する。

 東京オリンピックに出場している他のトッププレーヤーにとってはそれほど簡単ではなく、第1シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)が世界48位のサラ・ソリベス トルモ(スペイン)に4-6 3-6で敗れる大きな番狂わせが起きた。世界1位のバーテはストーム・サンダース(オーストラリア)とのコンビで女子ダブルスにも出場しており、土曜日に初戦を突破して勝ち残っている。

 バーティのシングルスでの黒星は、ウインブルドンに優勝してグランドスラム大会で2つ目のタイトルを獲得した15日後に起きた。彼女はソリベス トルモの13本に対し、55本ものアンフォーストエラーを犯した。またバーティは54%しかファーストサーブを入れることができず、83%だったソリベス トルモを大きく下回った。

「コートで一度も心地よく感じられず、主導権を握って試合をすることができなかった。私のテニスのカギはいいサービスを打つことで、今日はそれができていなかった。私はやや安定性を欠いており、ミスを犯し過ぎていた」とバーティは振り返った。

 また今シーズンを最後に引退を予定しているカルラ・スアレス ナバロ(スペイン)はオンス・ジャバー(チュニジア)を6-4 6-1で下し、ホジキンリンパ腫から回復してから初となる勝利をおさめた。

 そのほかの女子シングルスのシード勢は第3シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)、第4シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)、ウインブルドン準優勝者で第5シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)、第7シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)、第10シードのペトラ・クビトバ(チェコ)が2回戦に駒を進めたが、第11シードのジェニファー・ブレイディ(アメリカ)と第12シードのエリース・メルテンス(ベルギー)は敗れた。(APライター◎アンドリュー・ダンプ/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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