ムグルッサが戻ってきた…グランドスラム大会準優勝者として [オーストラリアン・オープン]
そんな訳で新しい10年季のスタートは、すでに2019年の終わりよりも向上した。ムグルッサはグランドスラム大会決勝進出者として、ようやくトップ20に戻ってきたのだ。彼女の大会後に更新される世界ランクで、16位に浮上することが決まっている。彼女は今、1994年ウインブルドン女王で98年オーストラリアン・オープン準優勝のコンチタ・マルチネス(スペイン)をコーチとしている。
「ここ数年のことはまったく考えていないわ。いい年も悪い年もあったけど」と彼女はコメントした。「“何のために?”という感じよ。私はよい経験からも悪い経験からも、それを最大限に活用してきたわ。私はただ、新しい年を始めたの。新しいチームと一緒にね」。
彼女はまた、「私はあまり分析はしない。年の始め(ホバートの準々決勝をウイルス性疾患で棄権)、そしてここでの1回戦(対155位のアメリカの予選勝者シェルビー・ロジャーズ)でも、私はほとんど去りかけていた。私は第1セットを10分のうちに落としていたわ」と話し、結果的にどんなふうに転んだかを考えれば自分にあまり辛く当たる必要はないと付け加えた。
試合後の記者会見でここ数シーズンで彼女のふるまい方が変わったと言われたとき、ムグルッサはようやく少しだけ微笑んだ。
「今この瞬間には、大きな笑みを浮かべるのは難しいと思う。心の中では微笑んでいるけれど」と彼女は語った。「ここ2年の経験のあと、私はとにかく力み過ぎないようにしているの。メディアは私に辛く当たった。今なら人々は私についてとてもよいことを言うだろうけど、来週にもし私が負ければ途端に悪いことを言うでしょう。私は前ほどイライラしなくなったと思う。以前ほど、起こることがどのように機能するかに感情を揺すぶられることはなくなったわ」。
そのように彼女は哲学的でありながらも、ケニンが6つあったブレークチャンスのうち5をものにしたのに反して自分が12のブレークポイントのうち2つしかものにできなかったことを悔やみもした。
「自分のパフォーマンスには、満足していないわ。重要な瞬間に、私は自分のショットを見出すことができなかった。反対に彼女は、自分らしいショットを打てていたと思う。でも私は違った」とムグルッサは振り返った。
「(敗れた直後の)たった今、幸せを感じるのは難しい。とは言え、素晴らしい大会だった。決勝で敗れはしたけれど、そこで勝ったり負けたりするためには決勝まで到達しなければならないのだから」
(APライター◎ジョン・パイ/構成◎テニスマガジン)
※写真はガルビネ・ムグルッサ(スペイン)
MELBOURNE, AUSTRALIA - FEBRUARY 01: Garbine Muguruza of Spain poses with the runners up plate after losing her Women's SinglesFinal match against Sofia Kenin of the United States on day thirteen of the 2020 Australian Open at Melbourne Park on February 01, 2020 in Melbourne, Australia. (Photo by Hannah Peters/Getty Images)
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