男子はトップ4シードが姿を消す波乱の展開 [第39回全国小学生]
第39回第一生命全国小学生テニス選手権大会第3日は、東京都世田谷区の第一生命保険株式会社相娯園グラウンドテニスコートで男女シングルスの3回戦と準々決勝を行い、男子はベスト4が出揃った。
4強の顔ぶれは、第6シードの柳宏優(埼玉・深谷市立深谷小学校6年)、第8シードの丸山楓湊(東京・八王子市立みなみ野君田小学校6年)、第9シードの中富奏太(大阪・寝屋川市立第五小学校6年)、第10シードの天野雄太(東京・成城学園初等学校6年)。
トップシードの櫻井はベスト8で敗退(写真◎真野博正)
5月の全国選抜ジュニア12歳以下を制し、第1シードとして今大会に臨んだ櫻井義浩(千葉・千葉市立幕張西小学校6年)は中富の攻撃力に屈した。高い守備力をベースに、攻守の切り替えのうまさで順当に勝ち上がったが、中富との準々決勝では第1セットでリズムに乗れなかったのが悔やまれる。
会心の勝利の中富は「ガンガン攻めていく気持ち、(第1シードに)勝つ気持ちで臨みました」と気持ちよさそうに話した。相手は守備のいい選手だが、試合前は「打つことを考え、守ることはほぼ考えなかった」と持ち味を出すことに集中した。試合に入ってからは「頭を使い、守るところは守る、攻めるところは攻めて攻めきるつもりでした」と、攻め急がず、冷静に攻め立てた。
第1シードを倒してベスト4入りを果たし、大会前に立てた目標をクリアした。「ここまできたら、どれだけ勝てるか、最後まで全力を尽くしたい」。殊勲の中富は目標を上方修正した。
4強入りを果たした丸山(写真◎真野博正)
大会初日に第2シードの安生竜輝(栃木・宇都宮市立姿川第一小学校6年)が敗れる波乱があり、第1、第3、第4シードも準々決勝までに姿を消した。上位4シードがひとりも準決勝に残れない混戦が、今大会の実力伯仲を映し出している。柳、丸山、中富、天野の4強はだれが優勝してもおかしくない。最終日の21日には準決勝、決勝を続けて行う。波乱の大会はどんなクライマックスを迎えるのだろうか。
取材◎秋山英宏 写真◎真野博正
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