暴風雨でルイ・アームストロング・スタジアムの屋根が役に立たない事態に [USオープン]

写真はディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)とケビン・アンダーソン(南アフリカ)の男子シングルス2回戦が行われていたルイ・アームストロング・スタジアム(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月30日~9月13日/ハードコート)の大会3日目は、ボトムハーフ(ドローの下半分)の男女シングルス2回戦などが行われた。

 ハリケーン「アイダ」の影響を受けた豪雨に見舞われ、開閉式の屋根を持つアスタジアムの屋根は閉じられていた。実際にニューヨーク地区には竜巻の警報が出ており、ビリー ジーン・キング・ナショナルテニスセンターの敷地周辺では洪水が発生していたのだ。

 フラッシングメドウで悪天候の際に屋根を閉じられるコートはセンターコートであるアーサー・アッシュ・スタジアムのほかにもうひとつあるが、水曜日には屋根が閉まっているだけでは充分ではなかった。ルイ・アームストロング・スタジアムでは強風のため、屋根とホールの間に設けられた隙間――自然換気のための意図的な構造――から雨が吹き込んでいたのだ。

 そんな訳で、ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)とケビン・アンダーソン(南アフリカ)の男子シングルス2回戦は第1セット5-5となったところで30分近く中断された。その間にスタッフは送風機を使ってコートを乾かしたが、ふたたびコートが濡れたため第2セット序盤で試合続けることができなくなった。

 それからコートが非常に濡れたため、水を取り除く努力は放棄された。最終的に大会はアームストロング・スタジアムで試合を行うことを諦め、アーサー・アッシュ・スタジアムに場所を移す決断を下した。

 第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)がアドリアン・マナリノ(フランス)を6-3 6-4 6-7(4) 6-0で下したあと、第11シードのシュワルツマンは最終的にアンダーソンを7-6(4) 6-3 6-4で倒して午前1時過ぎにすべての試合が終了した。

 アームストロング・スタジアムではシュワルツマンの試合のあと、第16シードのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)とアンヘリーナ・カリニーナ(ウクライナ)の女子シングルス2回戦が行われる予定だったが木曜日に延期となった。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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