ユニクロが金メダリスト国枝慎吾に特別報奨1億円「人々を勇気づけ、パラスポーツの地位向上に大きく貢献」

東京2020パラリンピック車いすテニス競技の男子シングルスで金メダルを獲得した国枝慎吾(ユニクロ)写真◎Getty Images


 ユニクロを展開するファーストリテイリンググループは、今夏開催された東京2020パラリンピック車いすテニス競技の男子シングルスで2大会ぶり3度目となる金メダルを獲得したユニクログローバルブランドアンバサダーの国枝慎吾の功績を称え、同社代表取締役会長兼社長の柳井正氏とともに特別報奨として1億円を支払うことを決定した。

以下、ファーストリテイリング公式リリースより。

 パラスポーツは一般的に、大会の賞金額をはじめとした経済的な価値や評価、選手などへのサポートの面で長く苦しい状況が続いていますが、今大会の国枝選手のパフォーマンスは、一般的なスポーツとパラスポーツの垣根を超える素晴らしさがあり、パラスポーツの地位向上、パラスポーツが純然たるスポーツビジネスとしても、十分に成立し得る可能性を示した革命的な出来事です。

 今回の国枝選手の功績は、パラスポーツシーンに関わるあらゆる人を勇気づけ、将来パラスポーツアスリートになることを目指す人たちを数多く生み出す大きなきっかけになると確信しています。改めて国枝選手に出会えたことに感謝し、今後は国枝選手とユニクロが、車いすテニスをはじめとしたパラスポーツイベントやスポーツクリニックを開催するなど、将来パラスポーツを志す子どもたちに、夢や希望を与える活動を広げていきたいと考えています。

国枝慎吾コメント

「2009年にプロ宣言をした私に、真っ先に声をかけてくれたのがユニクロでした。それ以来、良いときも悪いときも、常に寄り添って私の車いすテニス選手としての活動を支援いただきました。必ず勝つという思いで臨んだ今回の大会で、最高の結果を出せてとてもうれしく思います。今回、特別報奨という形で最大限の評価をいただき、最初に聞いたときは震えてしまいました。本当にありがとうございます。この報奨に恥じぬよう、これからも良いパフォーマンスを継続していきたいと思っています。ユニクロから提案された、将来のパラスポーツを志す子どもたちへの支援活動は常々したいと思っていたことなので、これも本当にうれしく、楽しみです」

株式会社ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長、柳井正氏コメント

「国枝慎吾選手、このたびは本当におめでとうございます。感染症の流行で開催が危ぶまれていた今回の大会は、プロフェッショナルパラアスリートの第一人者として、様々なプレッシャーがあったかと思います。そのような中、最高の結果を残された国枝選手の戦いぶりに、私は非常に胸を打たれました。国枝選手は、ユニクロのグローバルブランドアンバサダー第1号であり、国枝選手がいたおかげで、他のアンバサダーたちとの貴重な出会いがありました。国枝選手のこれまでの不断の努力と、圧倒的世界ナンバーワンである戦績、そして会う人誰をも魅了するその明るさと前向きさに、心から敬意を表したいと思います。大きな感動をありがとうございました」

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