プロの内山靖崇が地元・北海道のため、テニス界発展のために立ち上げた新設大会で島袋将、白石光らが準決勝へ

第1シードの島袋将(有沢製作所)写真◎長浜功明 / Uchiyama Cup


 北海道・札幌を舞台に行われている国内大会「Uchiyama Cup」(9月5〜6日予選、7日〜12日本戦/カテゴリーJTT-1/賞金総額300万円/札幌市平岸庭球場/ハードコート)は本戦4日目を終えた。

 男子シングルス準々決勝4試合のうち、3試合がファイナルセットにもつれる展開に。竹島駿朗(Team REC)は長いラリー戦を制し岡村一成(橋本総業ホールディングス)に勝利。大学生の白石光(早稲田大)は我慢強い展開で33歳の竹内研人(橋本総業ホールディングス)から勝機を見出した。鈴木昂(イカイ)は守谷総一郎(Team REC)を第3セットで圧倒し、それぞれベスト4へ進出した。

 第1シードの島袋将(有沢製作所)は、楠原悠介(伊予銀行)に6-1 6-2のストレート勝利を収めている。

 男子ダブルスは河内一真(フリー)/鈴木昂(イカイ)、柚木武(チームralosso)/楠原悠介(伊予銀行)が決勝に進出した。

大会4日目結果

※[ ]数字はシード順位、Q=予選勝者
※( )内は出身・所属先

男子シングルス準々決勝

○島袋将(岐阜・有沢製作所)[1] 6-1 6-2 ●楠原悠介(愛媛・伊予銀行)

○竹島駿朗(東京・Team REC)[6] 6-4 2-6 6-1 ●岡村一成(東京・橋本総業ホールディングス)[Q]  

○白石光(東京・早稲田大)[4] 6-2 5-7 6-2 ●竹内研人(京都・橋本総業ホールディングス)[7] 

○鈴木昂(滋賀・イカイ)6-3 6-7(4) 6-1 ●守谷総一郎(神奈川・Team REC)[5]  

男子ダブルス準決勝

○河内一真(フリー)/鈴木昂(イカイ)6-4 6-2 ●上杉哲平(テニスユニバース)/金城充(三友スポーツマネジメント) 

○柚木武(チームralosso)/楠原悠介(伊予銀行)7-6(3) 6-2 ●守谷総一郎(Team REC)/野口政勝(イカイ)

男子ダブルス準々決勝

○守谷総一郎(Team REC)/野口政勝(イカイ)[3] 6-2 3-6 [10-4] ●喜多元明(リコー)/岡村一成(橋本総業ホールディングス)

トーナメントディレクター内山靖崇の思い(コメント)

「小学校2年生の頃、プロの選手が出場するエキジビションマッチが北海道で行われました。子供ながらにこんな選手になりたい、こんなすごいボールを打ちたい。それが、自らがプロになりたいという気持ちが芽生えたきっかけとなりました。

 現在札幌ではプロの大会が行われていない状況の中、僕が以前味わった気持ちをジュニア選手に感じてもらいたいと思い、自分が世界ランク100位を切ったことをきっかけに地元に恩返しをするつもりで今回『Uchiyama Cup』を開催することにしました。

 本来はITF(国際テニス連盟)の国際大会を開催したいところでしたが、現状は難しく、JTA(日本テニス協会)の国内大会となりましたが、来年は国際大会にすることを目標に、将来的には全国で5大会、欲をいえばもっと増やしたいと思っています。日本の選手をたくさんの方に見ていただくということももちろんですが、試合数が増えればここでのポイントを元に海外に挑戦できる選手がもっと増えるのではないかと思っています。

 また、下部大会が国内で増えることによって、金銭的にも苦しい若い選手が心身と金銭の負担を抑えつつ、世界への道を切り拓くチャンスになればと思っています。海外渡航に使っていたお金をコーチやトレーナーの雇用にあて、より早く挑戦していってほしいと考えています。

 そして、テニスプレーヤーに憧れる子供たちが増え、テニス愛好家の皆さんも気軽にテニスが観戦できる、そんな環境を作っていきたいと思っています」

Uchiyama Cup|公式サイト

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