WTAツアー公式戦の「J&T銀行オストラバ・オープン」（WTA500／チェコ・オストラバ／9月20～26日／賞金総額56万5530ドル／室内ハードコート）の女子シングルス2回戦で、第3シードのベリンダ・ベンチッチ（スイス）がサラ・ソリベス トルモ（スペイン）を6-2 6-3で下してベスト8に進出した。

　上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、ベンチッチはこの試合が初戦だった。ベンチッチは準々決勝で、前日に勝ち上がりを決めていたアネット・コンタベイト（エストニア）と対戦する。

　ワイルドカード（主催者推薦枠）で出場したテレザ・マルティンコバ（チェコ）は第5シードのアナスタシア・パブリウチェンコワ（ロシア）を7-6(5) 7-6(6)で倒す番狂わせを演じ、トップ20の選手に対する3度目の勝利をものにした。

　今年のフレンチ・オープンで決勝に進出したパブリウチェンコワは第2セットで1-5とリードされたが、ふたつのマッチポイントをセーブしてタイブレークに持ち込んだ。マルティンコバは6-5からのマッチポイントをまたも決め損ねたが、最後はパブリウチェンコワのフォアハンドがアウトとなって試合に終止符が打たれた。

　マルティンコバは次のラウンドで、ワイルドカードを得て参戦したエレナ・オスタペンコ（ラトビア）を6-4 6-2で破って勝ち上がった第4シードのマリア・サカーリ（ギリシャ）と顔を合わせる。

　そのほかの試合では第7シードのエレナ・リバキナ（カザフスタン）が予選勝者のマグダ・リネッテ（ポーランド）を6-3 2-6 6-1で、ジル・タイヒマン（スイス）はアリソン・リスク（アメリカ）を6-3 1-6 6-4で破り、ベスト8が出揃った。

　準々決勝ではリバキナが第1シードのイガ・シフィオンテク（ポーランド）と、タイヒマンは第2シードのペトラ・クビトバ（チェコ）と対戦する。

　この大会は新型コロナウイルス（COVID-19）のパンデミックで特にアジアで多くの大会が中止になったあと、WTAツアーのカレンダーに昨年追加された。(C)AP（テニスマガジン）