コルダとナカシマが準決勝でのアメリカ人対決を実現 [Next Gen ATPファイナルズ]

写真はグループBを3勝0敗の首位で終えたセバスチャン・コルダ(アメリカ)(Getty Images)


 男子21歳以下のトップ8対決「インテーザ・サンパオロNext Gen ATPファイナルズ」(ネクストジェンATPファイナルズ/イタリア・ミラノ/11月9~13日/賞金総額130万ドル/室内ハードコート)のラウンドロビン(グループ内総当たり戦)第3戦で第2シードのセバスチャン・コルダ(アメリカ)と第4シードのブランドン・ナカシマ(アメリカ)が勝利をおさめ、準決勝でのアメリカ人対決を実現させた。

 1998年オーストラリアン・オープン優勝者のペトル・コルダ(チェコ)を父に持つ21歳のコルダは4-2 4-3(4) 4-2の勝利の過程で地元の人気者でもある第3シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)を丁寧に崩していき、3勝0敗でグループBの勝者となった。

 それに先立ち20歳のナカシマは第7シードのオルガ ビートゥス ヌースコウ・ルーネ(デンマーク)を3-4(3) 4-1 4-1 4-3(1)で下して2勝1敗とし、グループAを3戦全勝で終えた第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)に次ぐ2位の座を確保した。

 今シーズンのコルダは1月にデルレイビーチで決勝に進出し、5月にはパルマでツアー初タイトルを獲得した。ナカシマは今夏にロス カボスとアトランタで2週連続決勝進出を果たし、2001年と02年のアンディ・ロディック(アメリカ)以降で複数のツアー決勝に進出した最年少のアメリカ人プレーヤーとなっていた。

 もうひとつの準決勝は、アルカラスとセバスチャン・バエズ(アルゼンチン)の顔合わせとなった。第6シードのバエズは第8シードのユーゴ・ガストン(フランス)を4-3(2) 4-2 4-2で倒して2勝目を挙げ、グループBでコルダに次ぐ2位となった。

 すでに決勝トーナメント進出を決めていたアルカラスはフォアハンドで22本のウィナーを決め、すでに予選ラウンド敗退が確定していた第5シードのフアン マヌエル・セルンドロ(アルゼンチン)を4-0 4-1 2-4 4-3(3)で退けた。

 この勝利で18歳のアルカラスは、2004年に18歳で30勝17敗の成績を挙げたラファエル・ナダル(スペイン)以降で1シーズンにツアーでマッチ30勝を記録した最年少プレーヤーとなった。アルカラスは今大会で3勝を挙げ、今季の戦績を30勝17敗とした。

 2017年に創設されたこの大会は、世界トップ8によるシーズン末のエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ/11月14~21日/室内ハードコート)の若手版となる。

 今大会は出場権を争うレースランキング(Race to Milan)の上位8人が2つのグループに分かれてラウンドロビン(総当たり戦)を行い、上位2名ずつが決勝トーナメントに進出する形式となっている。

 試合は4ゲーム先取の5セットマッチやノーアドバンテージなど、大会独自のルールが採用されている。

 昨年の大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、開催中止となっていた。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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