リスクとクリスティアンが決勝進出、膝を負傷したハレプは棄権 [リンツ女子]

写真は準々決勝で膝を負傷したシモナ・ハレプ(ルーマニア)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「オーバーエスターライヒ・レディース・リンツ」(WTA250/オーストリア・リンツ/11月6~12日/賞金総額23万5238ドル/室内ハードコート)の女子シングルス準決勝で第3シードのダニエル・コリンズ(アメリカ)が第1セットを5-7で落としたあと右腕のケガを理由に棄権したため、第8シードのアリソン・リスク(アメリカ)が試合を最後まで終えることなく決勝に進出した。

 前日の試合で膝を負傷した第2シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)がジャクリーン・クリスティアン(ルーマニア)との準決勝を棄権したため、この日のシングルスは1セットしか行われなかった。

 リスクがツアー大会で決勝に進出したのは、ジャスミン・パオリーニ(イタリア)に敗れた9月のポルトロシュ以来で今季2度目となる。

「正直なところ、言葉が見つからないわ。本当に不安定な1年だったし、戻ってくるまでにとても長い時間がかかったから。間違いなく長い道のりだったから、感情的になってしまう。決勝に進出できたことを本当に感謝している」とリスクは語った。

 2年前に世界ランク自己最高18位をマークしたリスクはWTAツアーで2勝を挙げているが、様々なケガを経験して数ヵ月の戦線離脱を余儀なくされたことでランキングを73位まで落としている。

 出だしで1-3とリードされたリスクは3-3に追いつき、5-5からブレークしたあとサービング・フォー・ザ・セットをラブゲームでキープして第1セットを先取した。右腕にテーピングを施してプレーしていたコリンズはトレーナーを呼んだあとプレーを続けることができないと判断し、リスクのもとに歩み寄ってハグをした。

 ハレプが試合の数時間前に棄権したため、世界100位のクリスティアンは不戦勝で初のツアー決勝に駒を進めた。元世界1位のハレプは2013年以来毎年少なくとも1大会で優勝してきたが、今回の棄権によりその記録は途絶えた。

「プレーするために何でもしたいけど、腫れと痛みを伴いケガを悪化させるだけです」とハレプはツイッターを通して説明した。

 クリスティアンは予選決勝で敗れたが、同胞のソラナ・シルステア(ルーマニア)が欠場したためラッキールーザーとして本戦入りしていた。彼女は2000年以来、WTAツアーの決勝に進出した5人目のラッキールーザーとなった。これ以前には2年前の同大会でコリ・ガウフ(アメリカ)がラッキールーザーから勝ち上がり、最終的にタイトルを獲得していた。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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