バドーサがトップシードのサバレンカを倒す番狂わせ「完璧に近い試合ができた」 [WTAファイナルズ]

写真はパウラ・バドーサ(スペイン)(Getty Images)


 女子トップ8によるエリート大会「アクロンWTAファイナルズ・グアダラハラ」(WTAファイナルズ/メキシコ・ハリスコ州グアダラハラ/11月10~17日/賞金総額500万ドル/ハードコート)の大会2日目のシングルスはチチェン イッツァ・グループの第1戦が行われ、第7シードのパウラ・バドーサ(スペイン)が第6シードの第1シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)を6-4 6-0で倒す番狂わせに成功した。

 世界ランク2位のサバレンカは試合の序盤で優位に立って第1セットは一時4-2とリードしていたが、そこからバドーサが10ゲーム連取で一気に決着をつけた。劣勢から4ゲームを連取して第1セットを先取したバドーサは、第2セットでも3度ブレークして主導権を手放さなかった。

「完璧に近い試合ができた。ここでのプレーは難しいけど、この独特のコンディションの中でもいいプレーができた。彼女に勝つためにはこのようなプレーをしなければならないことはわかっていたわ」とバドーサは振り返った。

 今シーズンにアブダビとマドリッドでタイトルを獲得したサバレンカは、ディフェンディング・チャンピオンで世界1位のアシュリー・バーティ(オーストラリア)がオーストラリア入国時の厳しい隔離措置などを考慮してタイトル防衛に挑まない決断を下したことで今大会の第1シードとなった。

「自分自身とこの試合にがっかりしているけど、何とか自分らしいプレーを取り戻せるよう願っているわ」とサバレンカはコメントした。

 バーティは9月のUSオープン後に故郷のブリスベンに戻った際に2週間の検疫を受けなければならず、メキシコに遠征したあとに同じプロセスを繰り返すことを望まなかった。

 2021年を70位で始めたながら画期的なシーズンを送っているバドーサは、次戦で第4シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)と対戦する。デイセッションで初戦を戦ったサカーリは、強力なファーストサーブを駆使して第5シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)を6-2 6-4で退けた。

「私の人生はあっという間に大きく変わった。今の私は多くの注目を浴びるようになった分、ずっと大きなストレスを抱えるようになったわ」とバドーサは語った。

「私にとって、天井は高い。私は常に大きなことを夢見てきたわ。私はこのようなハイレベルの大会で最高峰のプレーヤーたちと戦い、毎日挑戦を経験したいと願っているの」

 WTAファイナルズはWTAツアー最終戦で、今季の成績上位8名(ダブルスは8組)のみで争われる。4人ずつのグループに分かれたラウンドロビン(総当たり戦)を行い、上位2名(ダブルスは2組)ずつが決勝トーナメントに進出する形式で行われる。大会は今年だけグアダラハラで行われ、2022年からは本来の中国・深圳に戻る予定になっている。

 昨年の大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、開催中止となっていた。(APライター◎カルロス・ロドリゲス/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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